保育園・幼稚園における公立と民間での労働環境の違い

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保育士や幼稚園教諭への就職や転職をする際に、大きな分かれ道となるのが「公立」か「私立(民間)」どちらにするか、というものです。

基本的に、公立と民間ともに、子どもの権利を守ることを重視して保育・教育を行っています。しかし、公立、民間ともにそれぞれの特色があり、大きな違いがあるのが事実です。

この特色の違いがあるからこそ、子どもを預ける親にとっても「公立と民間、どちらに子どもを入れたらいいの?」と悩む人が大勢いることで、インターネット掲示板では、毎年そのような悩みの相談するスレッドが後を絶ちません。

そこで、今回は「保育園・幼稚園における公立と民間での労働環境の違い」について解説していきます。

⚫︎人事異動はあるけれどスタンダードな公立園

一般的に、「公立か民間、どちらに子どもを入れたいか?」と親に尋ねたときに、「公立」を希望する人は大勢います。なぜなら、「市町村が母体となっているため、安心感がある」という意見をがあるからです。

それは、確かに事実です。公立園は、市町村が保育や教育に対する責任を追っているため、どこへ行っても遜色のないように、職員への研修が盛んです。

したがって、公立では質の高さを目指しつつ、足並みをそろえて保育が行われているということです。

そのため、「公立園はその市町村の保育・教育のスタンダード(標準)である」と言われています。

そして、大きな市町村の場合は、定期的な人事異動も行われます。これにより、ひとつの園に、経験豊富なベテランと若い職員が偏らないように努力されているのです。

この人事異動により、若い職員がベテランの保育・教育方法や子どもへの見方などを自然に学ぶことができます。しかも、職員の入れ替わりがあることは、さまざまな人から学ぶことができる良い機会です。

また、「多少、性格が合わない人がいたとしても、いつかはいなくなると思えば働き続けることができる」と話す人もいます。しかし、人事異動のない民間園では、そうはいきません。

これにより、職員間の関わりのことを考慮して、人事異動が行われる公立園を転職先として選択する人もいるくらいです。

そして、公立は、市町村が運営しているだけあって、比較的待遇はしっかりしています。公立の正規職員になるには、公務員試験に合格する必要がありますが、公立園ならば、男性が家庭を持ってもずっと働くことが可能です。

また、臨時職員やパート職員ならば、正規職員よりも定時に仕事を終えやすいと言えます。これが「家庭と仕事の両立ができる」と公立の非常勤職員を目指すことのメリットと考える人もいます。

このように、公立園の良さは、運営が市町村で待遇などが安定していることと、標準的な保育をさまざまな人から学ぶことができる点であるといえるでしょう。

⚫︎特色のある民間園

民間園の特徴は、なんといってもその園独自の特色があることでしょう。民間園は、宗教法人、社会福祉法人、NPO法人、株式会社など、さまざまな法人や会社により運営が行われています。

そのため、園によって目指している子ども像や保育・教育方法は大きく異なります。また、地域の子育てに対する要求を掴んで、ニーズに応える工夫がいち早くできるのも民間園の特徴のひとつです。

なぜなら、市町村で園の予算を決める公立園とは違い、民間園はお金があれば、独自の事業を行うことができるからです。

このような点から、自分と合う民間園とめぐり合うことができれば、気持ちよく働き続けることができます。また、園を複数持っている法人ではない限り、人事異動はありません。

ですが、この民間園独特の雰囲気に合わなければ、長く働くことはできないでしょう。

実際、民間園の方が、公立園と比べると勤続年数は短いという統計が出ています。これは、民間園で働く職員への待遇が、労働と見合っていないことが大きな原因のひとつとされています。

このため、職員の入れ替わりが激しい民間園では、3年働いたらリーダーを任されるということも珍しくありません。そうなると、ひとりひとりの職員への負担は、自然と大きくなります。

これが、まだ若く転職が可能な職員が辞めてしまうことにもつながっています。このような労働環境が原因となって、さらなる退職者を生むという悪循環になってるところもあります。

これにより、「職員の定着をすすめることが、民間園にとっては急務である」とも言われているくらいです。

しかし、民間園で長く働くということは、保護者にとって慣れ親しんだ先生がいてくれるという安心感にもつながり、さらに頼りにされることで、やりがいにもつながります。

つまり、民間園で転勤がない場合は、同じ園で長く働く働くことができます。そのため、長く働き続けることで、卒園していった子どもが大きくなっていく姿を知ることができます。

これが、民間園の良さのひとつとしてあげられていることです。

このように、公立園、民間園にはそれぞれ特徴があります。これは、「どちらが優れているか」ということではありません。なぜなら、どちらの基本も、子どもの権利と命を守り、教育や養護を行うということに変わりがないからです。

ですが、いざ働くのであれば、「やはり、子どもと関わる仕事に就いて良かった」と感じたいものです。

そのためには、可能ならば就労を希望する園を見学することがお勧めです。

なぜなら、実際に通っている子どもや職員の雰囲気を観察することで、自分に合う、合わないということを多少でも感じることができるからです。

例えば、園舎の中に入らなくても、子どもの自由あそびのときなどの職員の動きを見れば、子どもと一緒にあそぶことを奨励しているのか、それとも子どもの安全を一番に留意しているのかも分かります。

そういった細かいことが、実際に働いたときに気になるものです。いわゆる「保育に対する考え方の違い」はこういった点に現れてきます。

つまり、自分が納得した場所で働くために、見学が必要なだということです。

そして、公立園、民間園の違いを踏まえて、ぜひ働きがいのある園をみつけてください。

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