病院内保育所の労働問題

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大きな病院で働く看護師や医師は、子どもを持ったとしても他の職員と同じように夜勤や時差勤務をこなす必要があります。その時に、子どもの世話をしてくれる人がいれば良いのですが、現代では祖父母世代との三世代同居は少なくなってします。

また、普通の保育園では、24時間対応していないことが多いため、子どもの預け先に苦慮する人もいます。したがって、病院職員用の保育所が求められているのです。

そのため、大病院には、職員向けの保育所や託児施設が併設されている場合があります。近くで保育士に子どもを預けられるとして、病院職員からは重宝されています。

しかし、病院内の保育所で働く職員の実態は芳しくはありません。

そこで、今回は「病院内保育所の労働問題」について解説していきます。

⚫︎保護者の労働時間に合わせるため長時間労働になりがち

大病院の看護師や医師の労働条件の厳しさは、問題として取り上げられています。例えば、「救急医療の医師は不足しているので病院に泊まり込むことがある」など、医師や看護師不足により、労働環境は良いとは言えません。

それに伴い、病院併設の保育所の職員は、病院職員の勤務形態に合わせて働く必要があるため自然と運営時間が長くなります。つまり、保護者の就労形態に合わせて、保育士は働かなくてはならないのです。

しかし、24時間保育を行うためには、保育士を3交代勤務にする必要があります。それに加えて、病院内保育所の入所児童のほとんどは乳児であることが多いため、保育体制は厚くせざるを得ません。

これにより、思ったように保育士を確保することができず、サービス残業で保育を行なわざるを得ない状況になります。そして、この厳しい労働条件が原因で、保育士が退職してしまう悪循環に悩まされている保育所も多くあります。

⚫︎給与が通常の保育園と比べても低くなりがち

民間保育園の多くが、社会福祉法人や宗教法人などが運営する認可保育所です。一方、病院内保育所の場合、社会福祉法人がや医療法人が直接運営に携わっている場合もありますが、コストを抑えるために企業に保育所運営を委託するケースも多々あります。

企業の保育所でも、子どもの利益を最優先にする優良な運営を行っているところもたくさんあります。しかし、残念なことに人件費を一番に削減する企業の保育所があることも事実です。

また、病院内保育所は、職員の子どもを預かることが最優先であるため、病院職員以外の子どもたちの受け入れをするケースはほとんどありません。

そうなると、定員割れをしているのにも関わらず、3交代勤務を行う場合は保育士を手厚く確保しなければならなくなります。そのため、保育所運営を続けるために、保育士の給与は低く抑えられてしまう場合が多いのです。

2015年における病院内保育所の保育士の平均給与額は、15万円程度とされています。これは、他の民間保育園と比較した場合でも、低い水準です。その上、何年働いても給与が上がることがないとされており、労働実態と給与が見合っていないと不満の声が上がったのです。

そもそも、全国的に保育士は不足しています。これは、病院内の保育所でも例外ではありません。そのため、給与や労働の問題を解決する動きが出てきているのです。

このように、病院内保育所は、通常の保育園と比較すると子どもの人数が少ないため、就職先として希望する人も多くいます。しかし、保護者の労働を保障するために、保育士の仕事が過酷になっている保育所が存在するのも事実です。

また、保育所の定員数が少なくなれば、地方自治体からの補助金の額も同じように少なくなります。そこに、三交代勤務が加わるとなれば、保育士の給与は低くなりがちです。

ですが、その状況を変えるために、病院内保育所で働く職員たちが労働条件の改善に向けて国に働きかける動きが出てきています。これにより、今後労働状況が改善される可能性が出て沓ことが期待されているのです。

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