ASD(自閉症スペクトラム症候群)の子どもたちの保育方法

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現代の保育園や幼稚園では、発達障害を持つ子どもを受け入れすることも多くなりました。また、「発達障害である」とされていなくても、気になる言動を見せる子どもたちは大勢います。

そのため、保育や教育の方法が従来のように一斉で行うものではなく、ひとりひとりの特性や思いに配慮したきめ細やかな方法がとられるようになってきています。

発達障害の中で、特に幼児期に顕著にその兆候が見られるのは自閉症スペクトラム症候群(以下:ASD)や注意欠如・多動性症候群(AD/HD)です。

そこで、今回は「ASD(自閉症スペクトラム症候群)の子どもたちの保育方法」について解説していきます。

⚫︎子どもの世界を広げる

ASDの子どもたちの特徴して、以下のようなものがあります。

・こだわりが強い

・いつもと違う状況になるとパニックを起こす

・他人に関心がない(目を合わせないなど)

そのため、大人になってもASDの人がパニックを起こさずに落ち着いて過ごすためには規則正しい生活が必要だと言われています。また、興味の幅が狭いため、保育士や幼稚園教諭の働きかけに対して全く関心を示さない事もあります。

したがって、子どものために自分の世界観を大切にできるような一人遊びを十分にさせてあげたり、できる限り生活の仕方を変えないように配慮したりする場合がほとんどです。

もちろん、本人にとってそれは幸せな時間でしょう。なぜなら、誰にも邪魔されずに自分の好きなことを続けることができるからです。

子どもにとって、自分の好きなことを続けることは大切です。一方で、その子が一生その生活を続けられるのなら問題ありませんが、社会生活を営む上では、自分の意に沿わないことでもやらなければならない時があります。

また、大人が「この子には興味がないだろう」と決めつけることは子どもの興味や可能性を狭める原因にもなります。ASDの子どもたちは、一見無関心に見えるかもしれませんが、言葉は聞こえていますし、目も見えています。

そして、自分なりに感じていることがあるのです。その表現の仕方は、他の子どもたちとは異なるかもしれません。ですが、自分に対して働きかけについては、意外と嫌ではない子も多いものです。

もしかしたら、最初は保育士や幼稚園教諭の働きかけに対して良い反応を示さないこともあるかもしれません。それでも、回数を重ねて働きかるうちに、今までやらなかった課題活動や遊びにも取り組もうとすることもあるのです。

そうすることで、ASDの子どもたちの世界は広がります。つまり、子どもが泣いて嫌がることでなければ、他の子どもと同じように誘ったり、取り組めるように配慮したりすることが大切なのです。

⚫︎子どもの「こだわり」を徐々に外していく

ASDの子どもたちには、時間や物の配置など本人たちなりのルールがあります。これは、人間ならば誰でもあることですが、彼ら彼女らの場合はとりわけそのルールに対して執着があります。

これにより、いつもとは違うことに対して不安になってパニックを起こしたり、烈火のごとく当たり散らしたり、泣き出してしまうことがあります。つまり、ASDの人にとって「いつもと違う」ことは次の見通しが持てない不安でしかありません。

ですが、社会生活においては、すべてを予定通りにすることはできません。むしろ、ASDの人にとってはよくわからないことの連続です。そのため、社会不適合者扱いされ、自宅に引きこもったり、精神疾患を発症したりするケースが発達障害の人は多いのです。

したがって、幼児期から少しずつ「自分の思い通りにならないことはある」ということについて理解することが、今後子どもたちが学齢期に入る時に非常に重要です。

しかし、それはASDの子どもたちにとっては受け入れがたいことです。そして、大人がそれを強制してしまえば、子どもにとっては苦しく嫌な記憶だけが残ってしまいます。そのため、子どもに寄り添い、保育士や幼稚園教諭は子どもを支える存在になることが必要です。

例えば、最初から予定にないことを行えば、子どもは不安になってしまいます。そのため、予告を行い、まずはいつもと違うことを体験します。そこで、もしその場にいることができたら、子どものことをたくさん褒めてあげてください。

たとえ、いつもと違う予定に対して子どもが抵抗したとしても、子どもは抵抗しながら自分を納得させようとしています。だからこそ、できたことは思いきり認めることが大切なのです。

予告していなくても、日々の生活の中で突発的に何かが起こることもあります。その時には、子どもを落ち着かせた後で何が起こったのかを話してあげて「こういうことも起こることがある」ということを伝えます。

それを繰り返し、気持ちに寄り添おうとすることで、子どもたちはいつもと違うことへの抵抗感はあったとしても、安心感のある大人がいるため、多少落ち着くことができます。それが、ASDの子どものこだわりを徐々に外していくきっかけになるかもしれません。

中には、どうしても譲れないこだわりはあるでしょう。それを無理になくす必要はありません。なぜなら、それを行うことで彼ら彼女らは安心しているからです。

そして、保育や教育には、安心感が欠かせません。言い換えると、ASDの子どもにとっても安心感がなければ保育や教育を行うことはできないのです。

このように、ASDの子どもたちは、放っておけば自分のルールへの執着は強くなります。それはある意味、本人たちにとって幸せかもしれません。ですが、社会生活を集団で行う上では本人たちが苦しむことになります。

そのため、幼児期からの他者への安心感や信頼とともに、「いつでも自分の思い通りにはならない。けれど、助けてくれる人はいる」と子どもたち自身が理解できることが大切です。

これには、時間がかかるかもしれません。しかし、毎日の小さな出来事の積み重ねが、確実にASDの子どもたちも成長させるのです。

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