発達障害児の「個別の配慮」と「特別扱い」の違い

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発達障害を持つ子どもが集団生活をしようするときに必要なことは、「個別の配慮」です。しかし、個別の配慮は、他の子どもの目線から見たら「あの子だけいつもずるい」という「特別扱い」に感じられることがあります。

身体障害であれば、見た目で「この人は困っているのだ」ということを感じることができます。身体障害の場合、一人では移動することができなかったり、体の動きに困難さがあったりすることが、子どもでも感じることができます。

一方、発達障害児は、見た目は他の子どもと変わりません。「見た目には分からない本人の持つ困難さ」は、発達障害児が周りから誤解を招く大きな原因になるのです。

個別の配慮は、その子の特性や個性を尊重するために必要なものです。どの子どもに対しても同じように対応すると、子どもの個性を潰してしまいます。反対に、個別の対応を丁寧にすることで、発達障害児の持つ可能性を大きく伸ばすことができます。

そこで、「個別の配慮と特別扱いの違い」について解説していきます。

⚫︎個別の配慮とは

発達障害児の場合、知的や身体的には遅れがありません。では、どこでつまずくのかと言うと、「社会性」です。この場合の社会性とは、「相手の気持ちがわからない」、「ルールを守ることができない」ということです。

例えば、集団で何か行動をしなくてはならないときに、発達障害児は、自分のペースを崩すことができません。また、その子が「今これをしたい」と思ったことをすぐにできないことで、パニックを起こしたり、泣き叫んだりすることがあります。

このような場合、その子どものわがままに見えてしまうことがあります。しかし、このようなときには、その発達障害児は「なぜ自分が、今それを強制されなくてはならないのか」ということが、理解できないのです。

気持ちや場面の切り替えができないことが、発達障害児の持つ大きな特性です。そして、このときの個別の配慮では、本人が納得できる形で、「自分で気持ちを切り替えられるように」します。

その場合、他の子どもと同じタイミングでは、課題に取り組めないこともあります。しかし、そうだったとしても「自分でやりたいと思えた」、「自分で気持ちを切り替えた」ということが、発達障害児を保育、教育する場合には大切なポイントになります。

発達障害児の場合、ひとつのことでも、たくさんの段階を踏まなくてはならないことがあります。個別の配慮とは、この「段階」をひとつずつ上がっていくことです。

子どもを叱り、恐怖で課題をやらせることは可能です。しかし、その方法は、子どもの気持ちや成長にはつながりません。

子どもが成長の段階をひとつずつ上がり、自分で気持ちを切り替えられることや、感情をコントロールできるようになることが大切です。そして、個別の配慮を行うことで、発達障害児が、集団の中で過ごしやすくなることにつながるのです。

⚫︎個別の配慮を特別扱いに見せないための方法

他の子から見れば「あの子は、いつもみんなと一緒にやらないのに、怒られないのはどうして」という疑問が湧くのは当然です。このとき、大人に、「あなたたちは普通にできるでしょう!」と一方的に叱られれば、その子どもに反発する気持ちが出てきます。

そして、反発する気持ちから、「あの子はいいな。自分が好きなことばかりできて」という不満が子どもの心に渦巻きます。その思いが、「特別扱い」の根源です。

注目をされたい子の場合、「あの子のように行動すればいいのだ」と思って、発達障害児のように振る舞うことがあります。そのような子どもが増えると、最悪の場合、集団が崩壊します。つまり、学級崩壊の状態です。

子どもの行動には、理由があります。行動の背景には、「自分も認めてもらいたい」という子どもの思いがあるのです。一方で、発達障害児への「個別の配慮」を見て、「自分は理不尽な思いをしている」と考えています。

「発達障害児が優遇されている」と思っている子の思いの裏には、「自分は認められていない」という不安感があります。発達障害児は、持っている特性から、どうしても大人の目が向いてしまいます。

教師や保育者は、集団の中で問題なく過ごしている子どもに対して、「当たり前」だと思えてしまうものです。しかし、子どもにとって集団生活は大変なものです。子どもの頑張りを認めて、集団の中で過ごせていることを褒めていくことが大切です。

子どもは、自分が満たされていれば、発達障害児への個別の配慮が「必要なものである」と認識します。集団の中での自分の居場所があれば、注目されたくて問題行動を起こすことはないのです

発達障害児への個別の配慮は必要です。しかし、他の子どもたちに「あなたたちは、普通に先生の話を聞けてすごいね。それは、嬉しいことだよ」と伝えることで、子どもは「自分のことも見てもらえているのだ」ということが分かり、それを誇りに感じます。

このときに、「あの子はできないから仕方ない」など、言葉を間違えてしまうと、発達障害児を見下してしまう関係を作ってしまいます。そのため、言葉の選択には、注意が必要です。

このように、発達障害児を取り巻く環境には、他の子どもの存在が大きく関係しています。そして、どの子も自分の居場所を求めています。そのときは、まず子どもたちが認められると感じられる環境が必要です。

子どもたちは、居場所があることで、発達障害児への「個別の配慮」が「特別扱い」とは感じられなくなります。そして、子どもたちが障害に関わらず、「自分はちゃんとできているのだ」という誇りを持つことが大切なのです。

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