異年齢保育でのあそびの考え方

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先進国では、少子化が叫ばれており、各国はさまざまな少子化対策を行っています。「少子化」とは、一世帯あたりの子どもの人数が少なくなっていることを示しています。それに伴い、夫婦に子どもひとりという家庭も少なくありません。

また、現代では地域社会との関係が希薄になってきています。そのため、「幼稚園や保育園などの集団生活をするまで、子ども同士で関わったことがなかった」というケースが増えてきています。

そこで、さまざまな年齢と触れ合い、ともに生活を行う「異年齢保育」を行う幼稚園や保育園が出てきています。異年齢保育とは、年齢で分ける「横割り保育」とは違い、さまざまな年齢の子どもたちが、一緒に生活・あそびを行うのです。

異年齢だからこそ、さまざまな人との関わりを学ぶことができる利点があります。一方で、教育や保育を行う職員には、「異年齢では、どのようなあそびを子どもに提供すれば良いか分からない」という課題があります。

そこで、「異年齢保育におけるあそびの考え方のポイント」について解説していきます。

⚫︎「みんなが」同じように楽しめるという考えは持たない

保育にあたる職員が、失敗してしまいがちなことがあります。それは、「みんなが楽しんでいるか」を考えてしまうことです。確かに、子どもたちが全員ニコニコと笑い、あそびを楽しんでくれることほど、嬉しいことはありません。

しかし、異年齢保育ではなかなかそのようにはなりません。なぜなら、子どもはみんな発達段階が違うからです。つまり、発達段階が違うということは、同じあそびでも、どこが楽しいかは子ども次第ということです。

それに加えて、年齢の幅が大きいほど、発達段階の差は歴然とみられます。そのため、完璧に保育をしようとする保育士や幼稚園教諭ほど、「どのようなあそびであれば、子どもたちみんなが楽しめるのだろう」という無謀なチャレンジをしてしまうことがあるのです。

そもそも、発達段階が違うならば、子どもが全員同じねらい(目的)を持って、課題を行うことはできません。「発達段階の違いを踏まえた保育や教育を行う」ということは、教育や保育では基本的な考え方です。

しかし、「自分が異年齢のクラスを責任を持って担当するのだ」と思うと、保育をする立場の職員は目の前の子どもたちの姿に翻弄されてしまうことがあります。つまり、クラスの子ども全員を同じように楽しませようと思うと失敗するということです。

たとえ、そのあそびの中にいなかったとしていなかったとしても、近くで見ていたり、あそびの声を聞いている子はいます。それは、その子なりにあそびに参加しているのです。

同じあそびを別の機会に行ったときに、以前は全く興味がなさそうだった子が、「いれて!一緒にやりたい」と言うことはよく見られる姿です。「子どもが興味を示さなかったから」と言って、「もう二度とこのあそびはやらない」と思う必要はありません。

なぜなら、興味を示す子が「少なかった」としても、「誰も興味を示さなかった」というわけでなければ、そのあそびを「楽しかった」と感じている子がいるからです。

つまり、「自分が提供したあそびに、少人数しか興味を示さなかった」と考えるのではなく、「これだけの子は、このあそびに興味を示すのだな。周りで見ている子はいるかな。観察してみよう」と発想を転換することで、今までとは違った視点で子どもの姿が見えてくるのです。

そもそも、保育・教育は、振り返りと実践の繰り返しです。したがって、その日の子どもの姿を振り返り、落ち込むのではなく、次に生かすための工夫をすることで、子どもたちが「楽しい」と感じられるあそびが生まれるのです。

⚫︎あそびは年齢や月齢で一括りには考えられない

異年齢の保育・教育を行うときに、よくある質問があります。それは、「どの年齢を対象にあそびを考えたら良いのか」というものです。

よく考えられる答えは、「大体平均的な年齢である三歳児が楽しめるあそびが良い」と言われています。その答えを聞いた人は、三歳児のあそびを書籍などで探してあそびを提供しようとすることが多いのですが、「あそび」とはそもそも年齢で一括りにはできないものです

たとえば、「まてまて」と言いながら大人が追いかけるおいかけっこのあそびは、大体2,3歳の子どもが楽しむと言われています。しかし、異年齢保育の中では、4,5歳の子どもが年少の子どもと一緒においかけっこに加わっていることがあります。

一方で、同じ年齢をひとつの単位とする横割り保育では、「⚪︎歳児だと大体このあそびが楽しめる」と年齢によってあそびが考えられます。

そのため、まだそのあそびが十分に楽しいと思えない発達段階の子にとっては、あそびの楽しさを理解することが難しい場合があります。

子どもの発達を理解することは保育や教育をする上ではとても重要です。しかし、年齢だけで発達を捉えるということが、子どもを理解することにはなりません。

したがって、「この子は⚪︎歳だから」と年齢に囚われず、目の前の子どもが何に一番楽しそうな表情をするかということがポイントになります。

つまり、目の前の子どもが、どのようなことに楽しさを感じるかということは、子どもと一緒にあそぶことでしかわからないということです。まず、目の前にいる子どもと一緒にあそんでみましょう。

たとえ、保育士や教師が提供したあそびに対して集まってきた子どもが少なかったとしても、楽しそうにあそぶ姿をみて「いれて!」とあそびに加わる子が必ず出てきます。これによって、あそびの輪が広がり、子どもは「友達とあそんで楽しかった」という経験になります。

このように、異年齢の保育は、保育や教育を行う立場の大人が、子どもの姿をどうやって捉えるかということがポイントになります。

そのときには、「子どもは⚪︎歳だからこういう姿が出てくる」というある意味こだわった考え方が、崩れることがあります。しかし、その考えが崩れたときにこそ、子どもたちの本当の姿が見えてくるのです。

年齢にこだわらず、目の前の子どもの姿で、保育や教育の方針を考えることが、一番大切なことです。

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