避難生活において孤立する発達障害児と保護者たち

4fa9020a656a68003f338fc374a32e15_s

未曾有の自然災害の前には、人間は為す術がありません。それでも、災害が起きた時には、人はお互い支え合い、手を取り合って復興へと進みます。

しかし、避難生活を送る被災者の中でもとりわけ肩身の狭い思いをしている人がいます。それは、知的障害や自閉症スペクトラム症候群などの発達障害を持つ子どもたちと家族です。

そこで、今回は「避難生活において孤立する発達障害児と保護者たち」について解説していきます。

⚫︎避難所に入ることができない

避難生活では、誰もが見えない未来に不安を感じ、不自由な避難所での生活に大きなストレスを抱えています。

そのため、あかちゃんの泣き声や子どもの声を「迷惑である」と感じてしまう人もいます。また、避難所での生活は仕切りや壁がないため、普通の会話をしていても「静かにしろ!」とトラブルになるケースも実際にはあります。

それくらい、被災者は精神的に追い詰められた状態で生活をしているということです。

しかし、発達障害を持つ子どもの場合は、「今は静かにしていないといけない時だからしゃべるのをやめよう」など、その場の雰囲気を感じて行動することに困難さを抱えています

また、「いつもと違う」という環境の変化に苦手な子や匂いや物音など特定の感覚に敏感な子など、日常生活において支援が必要な場合もあります。その子たちにとって、避難所の生活は苦痛でしかありません。

そして、避難所という非日常の空間であるがために興奮して大声を出したり、人の物を触ってしまったり、動き回るなどの行動が見られることもあります。

これは、彼ら彼女らなりに、自分を落ち着かせようとしていたり、自分が困っているサインだったりして意味のある行動です。

ですが、自分たちも極限の精神状態で過ごしている他の被災者にとっては、これらの行動を理解はしたとしても、受け入れることは大変難しいことです。

これにより、保護者は、落ち着かない行動をとる子どもに対しての冷たい視線を感じたり、「おとなしくできないならここへは来るな!」などの言葉が飛んできたりすることがあるために、避難所に行くことをためらってしまいます

そのため、発達障害児とその保護者は車中泊や避難所を転々とする生活を余儀なくされているのです。

⚫︎支援物資が手に入らないことがある

発達障害児の保護者が困ることは、避難所で生活できないことだけではありません。食料などの必要物資が手に入れられない可能性があることも、保護者にとっては大きな悩みの種なのです。

なぜなら、支給される物資を受け取るためには行列に並ばなければならないからです。これは当たり前のことですが、じっとしていられない発達障害児を連れて長時間列に並ぶことは子どもはもちろんですが、保護者にとってはとても大変なことです。

しかし、体の不自由な人や高齢者、赤ちゃんを連れた人なども同じように並んでいます。そこで「自分たちを優先してほしい」とはとても言えないものです。

例えば、子どもの両親が揃っていたり、列に並んでいる間子どもを見てくれる人がいれば、この問題は解決することができます。

ですが、そうではない場合は子どもを連れて行列に並ぶ必要があります。

その時に、じっとしていられないタイプの子どもの場合は、怒って泣き叫んだり、周りが気になって動き回ったりするため、保護者は絶えず周囲に気を配る必要があります。

それでも、物資をもらわなければ生活することができないため、保護者は子どもをなだめ、周りの人に気を遣い、時には頭を下げてなんとか物資を手に入れるのです。

もし、この時に子どもが保護者の手を振り払って列から飛び出した場合は、また最初から並び直さなければなりません。これは、想像以上に大変なことです。

この時に懸念されるのは、保護者に精神的なストレスが過重にのしかかることです。なぜなら、保護者が倒れてしまっては、子どもは生きていくことができなくなってしまうからです。

このように、災害時に発達障害児とその家族の避難生活は大変困難を極めます。

通常の生活でも、まだまだ発達障害への理解は進んではいても十分とは言えません。それに加えて、災害時で誰もが精神的に追い詰められている状況では、発達障害児を避難所で受け入れることはとても難しいことなのです。

例えば、自宅で生活できない状況になった時には、避難所へ行かざるをえません。発達障害児の保護者の中には、なんとか理解してもらおうとパンフレットを持って説明する人もいます。

しかし、「通常の時以上に理解されないことを痛感する」と感想を述べる人がほとんどです。それでも、もし避難所の中でトラブルを起こしてしまえば、その避難所にいることはできなくなってしまいます

これらの人々は、避難生活の困難さだけではなく、「自分たちの居場所はないのか」と常に孤独を抱えていることが一番問題なのです。

そのため、発達障害児とその保護者を災害時にどのように支えていくのかは大きな課題となっています。

action
保育士・幼稚園教諭が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、施設や企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

botton6

注目の人気記事

a1管理人による転職体験記
保育士・幼稚園教諭として、私が実際に転職サイトを利用して転職した経験を述べています。

見学の際に感じたことや、失敗した経験から、転職の際に必要だと感じたことなどを詳細に記しています。


a2転職サイト利用の流れ
転職サイトを活用するとはいっても、初めて利用する人がほとんどなので「どのような流れで進んでいくのか分からない」という不安が残ります。

実際には難しいことは何一つないのですが、どのような手順で進んでいくのかを解説しています。


転職サイトを有効活用する方法
a3良い求人を見つけ、転職を成功させるときは転職サイトの利用が一番の近道です。しかし、保育士・幼稚園教諭の中でも、転職サイトを利用したことがないという人は多いです。

そこで、転職サイトの有効な活用方法について記しています。