発達障害を持つ人に対して具体的に示すことの重要性

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発達障害を持つ人々は年々増加しています。中には、「ちょっと変わっているな」と思われたまま大人になって、苦労している人もいます。

そのほかにも、発達障害を持っていることを自分も周りも知らないために、自身の行動や言動が理解されない発達障害の人もいます。これによって、「社会不適合者」という烙印を押されてしまったり、引きこもったり、精神疾患を発症したりすることもあるのです。

発達障害の中でも、「アスペルガー症候群」「多動性注意欠陥障害(AD/HD)」「学習障害(LD)」「広汎性発達障害」などは、知的な遅れは伴いません。しかし、物事への理解や感じ方が大勢の人とは違ったり、配慮を必要としたりすることが多いのです。そのため、「自分がどんなことが苦手で、どのようなことに支援が必要か」ということを、発達障害を持つ人もその周りの人も知る必要があります

発達障害を持つ人々に共通していることのひとつには、「抽象的なものごと(人の感情や表情の読み取りなど)を捉えることが苦手」だということがあります。また、自分の好きなことに没頭しているときの集中力には、目を見張るものがあるものの、その反対に自分では区切りをつけることができないということもあります。

「具体的に伝える」ということが、発達障害を持つ人々には重要です。どのように伝えると効果があり、分かりやすいのかということを解説していきたいと思います。

⚫︎早めに伝えて、次の見通しを持てるようにする

発達障害を持っていない人は、指示をされたときに、それが必要だと判断すれば、すぐに今自分がやっていることをやめ、指示されたことを実行することができます。

しかし、発達障害の人からすると、すべて「突然」起こることなのです。突然「あなたの今やっている⚪︎⚪︎をやめて△△にとりかかってください」と言われると、どうしてそうなるのかが理解できません。そのため、パニックやかんしゃくを起こしてしまうのです。

例えば、アスペルガー症候群だけれど、とても腕のいいお医者さんがいるとします。その人は、予約診療ならば力を発揮して、いい治療を提供しています。しかし、突然急患が入ると、「どうしてこの患者を自分がみることになったんだ!」「誰がこの患者を自分の予約に入れたんだ!」とかんしゃくを起こし、周りのスタッフを困惑させてしまいます。

その人は、医療の知識も豊富で、患者さんからとても信頼されています。しかし、このようなことが何度もあると、周囲の人は「自分に関係ないことはしたくない人」とみえてしまいます。ときとして、「わがまま」にみられることもあるでしょう。

感情の起伏が激しかったり、新しい物事に対応できなかったり、社会生活を送る上で「少し変わっている人」とみられる人が、実は発達障害を持っている場合があるのです。

発達障害を持つ人には、「あらかじめ伝えておく」ことが大切です。時間の制約がわかっているものならば、「この時間には⚪︎⚪︎があるから、△△の時間になったら声をかけます。そうしたら片付けて準備をしてください」と伝えます。時計を一緒にみながら伝えると良いでしょう。

夢中になっているときには、そのことを忘れてしまうこともありますが、声をかけられたことは覚えていることが多いです。そのため、多少「まだ自分のやりたいことがあったのに」という思いはあっても、伝えられたことを実行することができるようになるのです。

それは、発達障害を持っていない人にも有効なやり方でもあります。人間は、「突然」の事態が苦手です。「自分もやってもらえたら気持ちが良い」ことが、発達障害を持つ人にとっても気持ちがいいのです。

⚫︎約束を楽しく守れるようにする

発達障害を持つ人に対しては、「約束を守る」という習慣をつけることが効果的です。幼いときに「約束」を守ることで、社会のルールを楽しみながら知ることができるのです。

しかし、その約束の仕方は、指示する側が一方的な約束ではいけません。ただの強制では、その約束を守りたいと思わなくなってしまうからです。約束をするときには、約束をする人と信頼関係があることと、「約束を守るといいことがあるよ」というメリットが必要です

「ご褒美で釣るなんて」と思う人もいるかもしれませんが、「⚪︎⚪︎したら、おやつはなしだからね」という罰を与えるやり方では人は動きません。その上、嫌な記憶だけが残ってしまうことがあります。それよりも、「ご褒美をもらって嬉しくなった」という方が効果的です。

ご褒美は、必ずしも特別なことばかりなくても良いのです。「公園に連れていく」「ご褒美シールを貼る」など、その子が心ときめくことならば何でも良いのです。しかし、「食事」や「排泄」など、日常生活に関わることをご褒美にするのはやめた方が良いでしょう。「なくてもいいけれど、あったら嬉しいもの」にすることがポイントです

子どもの場合、約束はすぐには守れないことがあります。そのときには、叱らずに、「どうして約束が守れなかったのか」という話をしてみましょう。なぜなら、その子なりの理由があるからです。

見直すことで、約束の内容が難しかったということがわかることがあります。例えば、動き回る子に対していきなり「1時間動かないようにする」では、ハードルが高すぎます。それよりも、タイマーなどを見せながら、「0になるまで静かにしていようね」と短い時間から進める方が、子どももやってみようとするでしょう。

そして、約束を守れたときには、必ず約束したご褒美を用意することと、たくさん褒めてあげることが大切です。約束に対していい印象を持つと、「次からも約束を守ろう」と思えるようになります。

このように、発達障害を持つ人を理解し、その人を支援する方法にはポイントがいくつもあります。その人をまず理解して、具体的に物事を伝えることで、発達障害を持つ人の才能を発揮できるようになるのです。

そして、発達障害をもつ人が「約束」という方法で社会のルールを守っていくことは、発達障害を持つ人自身が社会に適応していく助けになっていくと思います。

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