院内学級を充実させることで、病気と闘う子どもの希望をつくる

98475dcf44d5a7e25145412f02a799c1_s

「院内学級」を知っていますか。院内学級とは、病院に長期入院している子どもたちが、その日の体調を見ながら、療養したまま通う学校です。

病院に長期間入院している子どもは、「退院したら、友達と同じ学校に通うのだ」ということを楽しみにしています。そのため、学校の勉強に大幅に遅れないために、病院内の学校で勉強するのです。

しかし、現実問題として、院内学級には高等学校がなかったり、専門科目を学ぶことができなかったりします。病気と闘う子どもにとって、「みんなと同じように学べる」ということは大きな将来への希望となります。

そこで、「院内学級を充足させることの必要性」について解説していきます。

⚫︎院内学級には専門科目を学べる機会がない

病院には、さまざまな年齢や家庭環境、経済状況の人が入院しています。院内学級では、一般教養を学ぶことを重点に置かれていました。つまり、生徒が、「どのようなことを学びたいと思っているか」ということは、重要視されていなかったと言えます。

しかし、入院している子どもはさまざまな希望を持っています。「ピアノが弾きたい」、「絵を習いたい」など一般教養以外の科目を学ぶことを希望する子がいるのです。実際に、このような例がありました。

高校生になったばかりの少年は、絵が大好きでした。デザイン科のある高校に進学が決まったとき、がんが見つかり、病気の進行が早かったので入院になりました。

しかし、病状の回復が見られず退院の見込みが持てなかったため、合格した高校の入学を辞退しなくてはならなくなってしまったのです。

病院には院内学級がありましたが、少年が「学びたい」と思っていたデザインの勉強は、教えてくれる教師いなければ、教材もありませんでした。しかし、そのような状況であっても、少年はあきらめませんでした。

保護者を通じて、入学が決まっていた高校のデザイン科の教師あてに、手紙を出したのです。その内容は、次のようなものでした。

「自分は、今でもデザインの勉強をしたいと思っている。デザインの勉強を教えて欲しい」と情熱的に少年の夢が書かれていたのです。

すると、その手紙を受け取った学校で、教師がひとり「少年にデザインを教えたい」と名乗りでました。そこで、教師と少年は話し合い、週に2回デザインの勉強をすることができるようになりました。

少年は、自分の希望していた勉強ができるようになったことを心から喜びました。がんの進行により余命を宣告されたにもかかわらず、その後も体調が許す限り、彼は精一杯勉強したのです。その姿は、たくさんの人の心を動かしました。

これによって、「院内学級の充足の必要性」が世間に広く知られることになりました。

しかし、まだ院内学級の認知度は低く、入院している子どもが「自分で勉強したいものを選択する」ということはできていません。しかしその後、この少年のような希望を持っている子どもたちがいることが分かったのです。

⚫︎病気と闘っているときこそ、勉強することが希望になる

病気で長期入院している子どもたちは、表面的には明るく気丈に振舞っている子がほとんどです。なぜなら、「保護者や周りの人に心配をかけてはいけない」と子ども心に感じているからです。

たとえ、子どもであっても、親や周りの大人の表情や様子を感じ取ることができます。病状が重いと、「自分は、この先大丈夫だろうか」ということを感じます。病気と闘う本人が、一番不安を抱えているのです。

そのときに、院内学級が社会の接点となることがあります。なぜなら院内学級は、病院独特の雰囲気から離れることができるからです。

入院中は、学校へ行くことができません。しかし、同年齢の子と同じことを院内学級で学べることで、「自分も学校へ行っている友達と同じなのだ」と安心することができます。

「保護者に安心して欲しい」といつも気遣ってばかりいる子どもたちが、病室を離れ、友達と同じように勉強できるときこそ、子どもらしい姿を見られるときでもあります。

そして、さらに、子どもたちは、院内学級で学ぶ中で、「退院したら、学校では友達をつくりたい」、「もっとこの勉強をしてみたい」という希望を持つようになります。

つまり、院内学級は、学力を維持・向上させるためだけの場所ではありません。子どもたちが、入院生活の中で希望を見出すことができる大切な環境なのです。

このように、院内学級を充足させることによって、入院している子どもたちの可能性や希望をさらに広げることができるようになります。

国が、教育へかけている予算によっては、院内学級は厳しい状況に立たされることがあります。しかし、入院していたとしても、他の子と同じように自分のやりたい勉強を選択できることが大切です。

なぜなら、人を育てることが、その国の未来をつくることになるからです。

action
保育士・幼稚園教諭が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、施設や企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

botton6

注目の人気記事

a1管理人による転職体験記
保育士・幼稚園教諭として、私が実際に転職サイトを利用して転職した経験を述べています。

見学の際に感じたことや、失敗した経験から、転職の際に必要だと感じたことなどを詳細に記しています。


a2転職サイト利用の流れ
転職サイトを活用するとはいっても、初めて利用する人がほとんどなので「どのような流れで進んでいくのか分からない」という不安が残ります。

実際には難しいことは何一つないのですが、どのような手順で進んでいくのかを解説しています。


転職サイトを有効活用する方法
a3良い求人を見つけ、転職を成功させるときは転職サイトの利用が一番の近道です。しかし、保育士・幼稚園教諭の中でも、転職サイトを利用したことがないという人は多いです。

そこで、転職サイトの有効な活用方法について記しています。