現代の保護者が抱える問題

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学校や幼稚園、保育園で今困難な事例として、取り上げられていることがあります。それは「保護者との関わり」です。なぜなら、現代では、ささいなことが大きなトラブルになってしまうことが多いからです。

また、「学校などはブラックボックスと同じである」という人もいるくらい、外部からでは学校などの実態が把握しずらいため、保護者は不安になります。これにより、不安が、不満に変わって、それが大きなクレームになることがあるのです。

そのため、学校を始めとする子どもを預かる施設は、保護者と対応に苦慮しています。しかも、年々その要求や不満は肥大化する傾向にあります。しかし、保護者と学校などの施設が対立することで、一番の被害者になるのは子ども自身です。

しかし、保護者の一見「わがまま」とも取れる言動を敬遠するだけでは、何も解決しません。なぜなら、そのような言動の裏には、保護者自身の生い立ちや、困難な生活背景が関係していることがあります。そこを理解しようとする努力が必要なのです。

そこで、「保護者が抱える問題」について解説していきます。

⚫︎保護者自身が自分の存在を認めてほしいと思っている

まずは、保護者自身が「自分のことを見てほしい」と感じているケースです。この場合は、教師や保育士が自分のことに注目してくれることが、ポイントになります。そのため、ささいなことであっても、大問題として取り上げて、施設側を相手に大騒ぎすることがあるのです。

しかも、そういった保護者に限って、学校等施設がお願いした提出物などには無頓着であったり、時間を守らなかったりルーズな一面が見られることもあります。

そのため、そのような保護者を見ると「自分のことは棚に上げて、わがままばかり言う人」という印象を持つことは、仕方がないことです。しかし、その保護者の存在を「また言っている」と無視することは、不満をより一層爆発させてしまうことになりかねません。

むしろ、施設側が丁寧に話を聞こうとする誠意を見せた方が、良い場合が多いのです。なぜなら、こういった場合、自分を気にしてほしいと思っている保護者は「自分に注目してくれた」ことや、「自分の話を聞いてくれた」ということに満足するからです。

一方で、「あまりそのような保護者を相手にしてしまうと、要求がエスカレートするのではないか」という考えもあります。

もちろん、保護者が要求してくることだったとしても、承諾できないことはあります。そのため、時には毅然とした対応が必要です。

しかし、保護者からしてみたら、自分の話を聞いてくれた上で、「それはできません」と言われるのと、常に自分の話を「聞いてもらえない」と感じている状況で言われるのでは、言葉の受け取り方がが違います。

実際、施設側が「あの保護者はいろいろとうるさいから」と思って、対応を先延ばしにしていると、争いの火種はたちまち大きくなってしまいます

では、なぜ保護者は施設側に不安や不満をぶつけてくるかと言うと、保護者の生活背景を探っていくと、その理由が少しずつわかってきます。そういった保護者の場合、仲良くしている人はいたとしても、自分を本当の意味で理解してくれている人がいないのです。

また、保護者自身の自尊心が高くて、他者に本当に心を許せないという場合もあります。つまり、保護者自身の満たされない気持ちが、不安や不満として施設側に吐き出されるのです。

このような保護者は、年々増えています。なぜなら、小さい頃から他人との関係を作ることに苦労していたり、人間関係が希薄だったりして、自分の気持ちを発散できる場所が少ないからです。

そして、この保護者のイライラした感情は、いずれ子どもにも悪影響を及ぼします。したがって、保護者と施設側の職員がどれだけ信頼関係を作ることこそが、教育や保育では重大事項になっているということです。

⚫︎保護者自身に支援が必要な場合がある

保護者自身に、発達障害があったり、物事を理解するために時間がかかったりするケースも増えています。

例えば、必ず忘れ物をしたり、行事を忘れたりする母親がいました。彼女は、子どもに対して愛情もあるし、子育てに一生懸命です。しかし、彼女は、施設が発行する「お知らせ」の「どこが重要なのか」ということを理解できませんでした。

そのため、子どもに持たせなくてはいけないお弁当や、授業参観などの行事を忘れてしまうのです。この結果だけを見ると、母親はとてもだらしのない人に見えてしまいます。そして、彼女の子どもは、いつも恥ずかしい思いをすることになってしまったのです。

しかし、この母親には、本人すら気がついていない発達障害がありました。そのことに気づいた施設の職員は、ひとつの工夫をします。

それは、母親にお知らせを渡すときに、「どこが重要なのか」ということをマーカーで引いて、「丁寧」に「分かりやすく」伝えるようになりました。そうすることで、母親が忘れ物をしたり、行事を忘れてしまったりすることはなくなったのです。

このような例は、珍しいケースではありません。保護者への支援の程度は違ったとしても、「保護者同士の関係をつくることが苦手な人(対人スキルが低い)」、「だらしないと思われてしまう人」など、支援が必要な保護者は確実に増加しています。

つまり、そのような保護者が「なぜ、そのような行動をとるのか」ということを注意深く観察することが、施設の職員には必要なのです。

このように、保護者自身が抱えている問題は、子どもの教育や保育に大きく影響してきます。それでも、「保護者は大人なのだから、自分のことは自分で解決するべきである」と考える施設の職員も存在します。

しかし、保護者自身の問題に寄り添うことは、子どもに「困ったときに、このように助けられるし、困ったときには助けてくれる人がいる」という大人のひとつの姿を見せることになります。

つまり、教育や保育は、「子どもにどのように育ってほしいか」という先人たちの生き方を伝えることだと言えるでしょう。

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