学習障害(LD)を持つ人の生きづらさ

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「学習障害」という言葉を聞いたことはありますか。学習障害とは、英語で「Learning Disorders」と表記されるため、通称LDとも呼ばれています。

この学習障害の特徴は、知的には遅れがないのに、読み・書き・計算・話すなど特定の分野で困難を伴うことです。これは、脳の機能障害で、生まれつきのハンディキャップです。

学習障害が生まれつきの脳の機能障害として認められていない時代では、「勉強のできない子」や「出来の悪い子」と本人の能力や努力、または保護者の育て方に問題とあると考えられてきました。

しかし、学習障害は、その人の努力が足りないわけでもなければ、保護者の育て方や教育が間違っていたわけでもありません。むしろ、子どもが学習障害であるとわかった保護者は、子どものために毎日勉強に付き合うなど、熱心に関わっているのです。

現代では、少しずつLDに対する認知も広がってきています。しかし、LDを持つ人への支援は、まだ十分とは言えません。

そこで、「学習障害(LD)も持つ人の生きづらさ」について解説していきます。

⚫︎自信を喪失してしまう

「学習障害」と言っても、その症状は人によって千差万別です。また、特定分野の著しい遅れが目立つので、「頑張ればできる」、「努力が足りない」と思われてしまうこともあります。

例えば、文字を読むことができないLDの子であっても、言葉に関しては理解ができる場合があります。このような子が、授業中に発言して、的確に答えると、大人は「この子は学習の理解ができている」と判断してしまいます。

それにもかかわらず、テストをしてみると、その子は問題を全く解けていないのです。

その原因が、文字を書けない・読めないなどのハンディにあると大人たちに認識されなければ、その子は苦しむことになります。

しかし、LDの人は知的な遅れはありません。そのため、周りの人と自分を比較し、「他の人が普通にできることが、どうして自分にはできないのだ」という劣等感を持ちやすくなります

しかも、読み・書き・計算・話すということは、生きていく上で欠かせない能力となります。もし、LDではなく、知的な遅れもなければ、習得時間や得手不得手などの差はあったとしても、いずれ身につけることができるようになる力です。

この「普通」のことが「できない」ということが、LDの人にとって痛烈に苦しく感じます。

その結果、LDの子は「普通のことができない」ことを恥じて、隠してしまうことがあります。このため、LDが原因であるということが余計に周囲に理解されないことがあります。これにより、「あの人は読み書きができない人」などのレッテルを貼られてしまうことがあるのです。

そうなると、学校が楽しくなくなってしまいます。実際に、LDであるということを本人も保護者も学校側も把握できておらず、「学校に馴染めない」という理由で不登校になるケースも増えているのです。

⚫︎社会生活を送ることが困難な場合がある

たとえ学校での勉強ができなかったとしても、読み書きと簡単な計算ができれば、大人になっても十分に仕事があります。しかし、LDの人は、読み書きを苦手とする人が数多くいます。そのため、仕事を見つけるときに、苦労するのです。

もし、就労できたとしても、就労先で突然メモを取らなくてはならない場合や伝言を頼まれる場合など、さまざまなところで読み書きの問題が出てきます。

そうなると、読み書きを必要としない仕事を探すしかありません。しかし、LDの人が自分のハンディキャップに気がつかずに就労してしまった結果、自己嫌悪間によって、最悪の場合自宅に引きこもってしまうことがあります。

実際に、うつ症状を発症して、自宅から出て来られなくなってしまった人の中には、LDをはじめとする発達障害を持つ人々も数多く存在しています。また、自暴自棄になり、家庭内暴力に発展したり、家族との不和に悩んだりする人もいます。

しかし、LDを持った人は、先述の通り、知的な遅れはありません。むしろ、LDの人の中には、読み書きはできないけれど、知的レベルが高い人も多いのです。また、適切な援助を受けることができれば、普通の社会生活を送ることも十分可能なのです。

例えば、自ら学習障害を告白している著名人のひとりに、ハリウッド俳優のトム・クルーズがいます。彼は、学習障害の中の「失読症(ディスレクシア)」という症状を持っています。

この「失読症(ディスレクシア)」は、学習障害の中でも多い症状の一つです。これは、「文字が歪んで見える」、「文字を文字として認識できず、記号のように書く」など、読み書きに影響が出てくるものです。

そのため、彼は映画の台本を覚えるときの方法として、台本を読むのではなく、セリフを全て音読してもらったり、吹き込んでもらったりして覚えるそうです。

また、トムは自分の失読症を告白したことで、「自分にとって最適な援助」を周りの人からしてもらうことができるようになったのです。

これにより、もし撮影中に台本が差し替えになったとしても、マネージャーやスタッフが、トムに変更した箇所を音読することで伝えることができるのです。

しかし、これはトムがスーパースターだからしてもらえるというわけではありません。なぜなら、これらの援助は、トムの演技力やスター性という才能を引き出すための手段にすぎないからです。

つまり、適切な援助をすることによって、援助を必要としている人の才能を引き出すことができれば、周りの人も恩恵を受けることができるということです。

また、トムのような著名人ではなくても、人は誰しも才能があり、それを引き出してもらう権利があります

しかし、もし才能を引き出そうと思うならば、本人や保護者などの理解者が、「LDの存在」を認めなくてはなりません。なぜなら、本人たちがLDと向き合うことによって、その人にとって「何が必要な援助であるのか」を探ることができるからです。

このように、LDの人は、見た目や会話からは分からない困難さを抱えています。それは、本人の努力不足や保護者の育て方の問題ではありません。

しかし、小学校低学年の頃から発見できるLDの症状は、早期発見すれば、適切な援助を受けやすくなります。現在、小学校では、LDを持つ子どもには、タブレット機器を使ってテストや授業を受けたり、宿題の提出を認めたりする取り組みをしているところもあります。

このような症状に合わせた取り組みをするためには、保護者や教師をはじめとする大人が、子どもの学習の様子を注意深くみていくことが必要です。なぜなら、子どもを注意深く見ることで、どの点でつまずいているかが分かるからです。

もしも、「読み書きはできないけれど、授業で聞いたことは話すことができる」、「読み書きもしくは計算が著しく苦手である」などの様子が長く続いて見られるようであれば、「個別の援助が必要な子かもしれない」ということを考えてもいいかもしれません。

どのような子どもでも、その子にしかない素晴らしい才能が必ずあります。つまり、大人が子どもの才能を引き出すのか、「できないこと」ばかりに注目して埋もれさせていくのかは、「大人がどのように子どもをみていくのか」にかかっているのです。

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