子どもの睡眠時間が減少することによって起こる問題

5cb65927a62448a90e367720c419569c_s

「寝る子は育つ」ということわざがあるように、睡眠は子どもの成長に欠かせない重要なものです。しかし、子どもの睡眠時間が、少しずつ減少し、「夜型」と呼ばれる子どもが増えてきているのです。

実際、日本では午前0時以降に就寝する子どもの割合が、3歳児でも2割を超え、14歳に至っては半数を超えています。また、夜22時以降に就寝する乳幼児の割合が、ヨーロッパ諸国と比べると、約2倍です。

一方、これは日本だけの問題ではありません。アジア諸国では、少しずつ子どもの睡眠時間が短くなっているという結果が出ています。

子どもたちの成長に欠かせない睡眠時間が短くなるということは、何らかの影響が出てきます。なぜなら、体や脳の成長は子ども時代に培われるからです。したがって、子ども時代は、人間の基礎を作るということで、重要視する必要があります。

そこで、今回は「子どもの睡眠時間が減少にすることによって起こる問題」について解説していきます。

⚫︎情緒が不安定になる

大人でも、睡眠時間が不足しているとイライラしたり、マイナス的思考に陥ったりすることがあります。それは、子どもでも同様です。むしろ、自分の感情をコントロールすることが未熟な子どもは、大人と比べて、より情緒が不安定になります

実際、現代の子どもたちの特徴としてあげられている姿の中には、「無気力」、「無関心」、「自分の感情がコントロールできない」など、情緒的な不安定さを示すものが多数あります。

確かに、それらがすべて睡眠時間不足によるものとは限りません。しかし、現代の子どもたちの問題の中には、睡眠や食事など、生活習慣の積み重ねと体の不調や情緒の不安定さは、必ずつながっています。

事実、寝不足が続くと、脳の機能低下を招きます。これは、神経医学や精神医学でも実証されていることです。また、寝不足によって、人格までも変えてしまうことがあるのです。

例えば、1959年のアメリカで、ラジオDJのピーター・トリップ氏が小児麻痺の子どもたちへの救済金を集めることを目的として、200時間(8日と8時間)眠らずに過ごすという企画に挑戦しました。

最初は、陽気にしゃべり続けていたピーターですが、3日か経つと「レコード盤の上に虫がいる」などの妄想や幻覚に取り憑かれるようになります。また、突然意味不明な言葉を話し始めることもあったそうです。

それに加えて、妄想や幻覚などの症状から急に怒り出したり、泣いたりするなど、まるで普段の彼とは別人のようになってしまったそうです。ピーターは、企画終了後、普段どおり睡眠をとることで、これらの症状は消失しました。

その後も、不眠の最長記録に挑戦したランディ・ガードナー(当時高校生)も、断眠3日目くらいから、ピーターと同じような症状がみられるようになりました。この二人のチャレンジは、人間と睡眠の関係を調べる上では、貴重な記録になりました。

しかし、現代において、不眠企画はその人の人格や命をも危険にさらす行為として、禁止されています。

子どもたちがこのような無茶な断眠することはないでしょう。ですが、睡眠時間が慢性的に不足するということは、学校で勉強していても、内容を理解することができなかったり、注意が散漫になり、集中できなかったりするなどの弊害があります。

また、情緒が安定せず怒りっぽくなったり、不安定になったりすることで、子どもが人間関係を作っていくこと自体が困難になることもあります

つまり、睡眠時間が不足することは、子ども時代の人と関わる喜びや、学習意欲を削いでしまうことにもなるのです。

⚫︎肥満の問題

睡眠時間の減少は、子どもの体づくりにも大きく影響します。そのひとつに、「肥満」のリスクがあります。この「肥満」は、先進国では低年齢の子どもたちの割合が、20年、30年前と比べると顕著に増加しています。

なぜなら、核家族化が進み、両親の仕事の関係などで生活習慣が不規則になりやすい家庭が増えたためです。このような家庭においては保護者が長時間労働をしている場合が多く、それに伴い子どもの就寝時間は自然と遅くなってしまいます。

それに加えて、先進国ではテレビやゲーム、インターネットなどの普及により、子どもたちが時間を忘れて楽しめるものがあふれています。しかし、テレビやゲームなどの電子機器からは、紫外線に近い光とされている「ブルーライト」が多量に放出されています。

特に、現代の子どもたちは、スマートフォンやタブレット機器などのLEDディスプレイをよくみています。このLEDディスプレイから放出されているブルーライトの明るい光を網膜に受けると、脳は「今は朝だ」と認識します。

つまり、脳が夜だと認識しないことで、睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌を妨げ、その結果、就寝時間が遅くなってしまうのです

では、それがなぜ肥満とつながるのでしょうか。その理由は、就寝時間が遅くなることで成長ホルモンがきちんと分泌されなくなってしまうからです。

就寝中に分泌される成長ホルモンの中には、脂肪分解の役割を担っているものもあります。もし、就寝時間が遅くなれば、夜間の脂肪分解が抑えられてしまい、それが肥満につながります。

また、睡眠不足になることで、食欲に関係するホルモンである「レプチン」や「グレリン」の分泌量が変化するため、食欲が増加することになるのです。事実、睡眠時間が足りていないと、食べる量を自制することができなくなるという実験結果が出ています。

ある研究では、3歳のときの就寝時刻が午後11時と午後9時前の場合、11時以降に寝ている子どもは、9時前に寝ている子に比べて6年後1.5倍肥満になりやすいことも分かっています。

なぜなら、夜型の生活になることで、「就寝時間が遅くなり、朝起きても朝食が食べられず、エネルギーが足りずに日中はボーッとしているため、運動不足になりがち」という肥満になる生活スタイルを送る場合が多いからです。

このように、子どもにとって、睡眠は生まれたときから正しいリズムをつくることが重要です。

しかし、子どもの正しい睡眠時間をつくるためには、大人が子どもの睡眠の重要性について知り、それを実践する必要があります。そうすることで、子どもの情緒は安定し、健康な体で毎日を過ごすことができるのです。

action
保育士・幼稚園教諭が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、施設や企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

botton6

注目の人気記事

a1管理人による転職体験記
保育士・幼稚園教諭として、私が実際に転職サイトを利用して転職した経験を述べています。

見学の際に感じたことや、失敗した経験から、転職の際に必要だと感じたことなどを詳細に記しています。


a2転職サイト利用の流れ
転職サイトを活用するとはいっても、初めて利用する人がほとんどなので「どのような流れで進んでいくのか分からない」という不安が残ります。

実際には難しいことは何一つないのですが、どのような手順で進んでいくのかを解説しています。


転職サイトを有効活用する方法
a3良い求人を見つけ、転職を成功させるときは転職サイトの利用が一番の近道です。しかし、保育士・幼稚園教諭の中でも、転職サイトを利用したことがないという人は多いです。

そこで、転職サイトの有効な活用方法について記しています。