小学生における預け先不足の現状

469ad78187f1d71f0d5f1ab139e9893b_s

日本において、春は出会いと別れの季節と言われています。その理由のひとつとして、日本の学校では卒業式や入学式が春に行われるからです。

幼児期を幼稚園や保育園で過ごした子どもたちは、小学校に行きます。子どもたちは、新しい環境を少しだけ不安に思いながらも、期待に胸を躍らせ、楽しみにしているのです。

保護者も同様、子どもたちの成長を喜び、新たな門出を祝福します。

しかし、中にはただ喜びだけを感じてるわけではない保護者もいます。それは、フルタイムで仕事してきた保護者たちです。

今までは、フルタイムで仕事をしても、開園時間の長い施設に子どもを預けることができれば、仕事をすることは可能でした。ですが、小学校に上がった途端、長い時間子どもを預かってくれるところがなくなってしまいます。

そのため、子どもが小学生になったことをきっかけに、働き方を見直さなくてはならない保護者が出てくるのです。これは、「小1のかべ」という言葉で表現されるくらい問題になっています。

なぜなら、働き方が変化するということは、時給で働いている人の場合は、そのまま賃金が減ってしまうことになり、家庭の経済状況を変えてしまうことにもなるからです。

そこで、今回は「小学生における預け先不足の現状」について解説していきます。

⚫︎学童保育の数が少ない

小学生における預け先の中で、一般的なものとして学童保育が挙げられます。学童保育(以下:学童)とは、学校が終わった児童を預かります。

しかし、保育園と同じように児童福祉法で定められているのにもかかわらず、学童運営のための補助金が国から出るようになったのはつい最近のことです。

そのため、補助金があることで、少しずつ学童保育所を増やしていけるのではないかという見通しはあります。ですが、預け先を必要としている児童の数は、全国に9000人程度いると言われています。

そうなると、すぐに預け先不足の解消につながるわけではないのです。

では、これまではどのように学童が運営されていたのでしょうか。

それは、保護者と県や市が共同運営をしていたのです。また、学童が法制化されたのは1998年です。それまでの間、補助金や学童運営の取り決めは、地方自体任せになっていたのです。

そのため、地方自治体や運営主体によって児童がどう過ごすかなどの考え方の違いが生まれ、「地域によって学童の質が異なる」という事態が起こります

また、補助金が国から出ていかなかったときには、財源不足の自治体は、学童に十分な予算を使うことができませんでした。

そうなると、自然と学童で働く人の人件費は低く抑えられてしまいます。なぜなら、学童のために必要なものは、人件費だけではないからです。建物や子どもたちが過ごすために必要な備品など、お金をかけなくてはならないところがたくさんあります。

したがって、お金がない学童は職員を集めることができません。実際、学童の建物など箱物を作ったとしても、働く人がおらず機能していないところもあるのです。

つまり、学童の不足は、予算がつかず、働く人の賃金が低いことが大きく影響しているのです。学童の質を上げ、働く人の専門性が十分に求められなければ、職員として働こうとする人の増加にはつながらないのです。

⚫︎子育ての現状に追いつかない政策

学童以外の児童の預け先で、近年増加しているのが放課後に学校を開放する事業です。(地方自体によって、呼び名が変わります)

これは、学童とは異なります。子どもたちが夕方過ごせるように、教室を提供しているのです。学童保育に比べたら、かなり低額で利用することができるため、年々申し込みは増えています。

この取り組みは、全国で拡大しており、国も待機児童の解消に向けて積極的に乗り出しています。しかし、最大でも預かり時間は18時頃(最終下校時刻)を目安にしているところがほとんどです。

また、夕刻は暗くなるため、学校によっては児童の安全を守るために保護者が迎えに行かなくてはならない場所もあります。。そうなると、フルタイムで仕事をしている保護者は迎えの時間を考えて、仕事をやりくりする必要が出てきます。

この場合、会社に理解があれば仕事内容を見直してくれたり、協力体制を考えてくれたりするでしょう。ですが、残念ながら、それができる職場ばかりではありません。

そうなると、学童を申し込む必要性が出てきます。。そして、その際は、子どもが安全に通うことができて、保護者の就業時間に合うところを探さなくてはなりません。

しかし、補助金の少ない学童では、運営のために保育料が割高です。平均で月々3万円程度が保育料として徴収されています。したがって、お金のない人は申し込みをするのに二の足を踏んでしまうのです。

なぜなら、月々3万円程度が保育料にかかるということは、一般的な家庭でも家計を圧迫することになるからです。そのため、「保育料のために働いているようだ」と感じる人も大勢いるのです。

このように、共働きであったり、シングル家庭で仕事をせざるを得ない家庭が増加したりして、学校が終わったあとも児童が安心して過ごせる場所の必要性が高まりました。

現代では、女性も男性と同じように仕事を持ち、フルタイムで働く人が増えてきました。これにより、子育て支援も保護者の働き方を見据えた取り組みにしていかなくてはなりませんが、まだまだ遅れをとっているのが現状です。

そのため、子育ての政策に対して、「今このようなことに困っている」ということを声に出して行政に訴えることが必要です。

今は、個人が簡単に自分の意見をブログやSNSなどで訴えることができるようになった時代です。「いきなり役所に訴えに行く」ということは、難しくても、自分の意見を伝えられる場所は、たくさんあるのです。

つまり、自分なりの形で意見を訴えることが、自分の現状を変えるための手段になるのです。

action
保育士・幼稚園教諭が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、施設や企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

botton6

注目の人気記事

a1管理人による転職体験記
保育士・幼稚園教諭として、私が実際に転職サイトを利用して転職した経験を述べています。

見学の際に感じたことや、失敗した経験から、転職の際に必要だと感じたことなどを詳細に記しています。


a2転職サイト利用の流れ
転職サイトを活用するとはいっても、初めて利用する人がほとんどなので「どのような流れで進んでいくのか分からない」という不安が残ります。

実際には難しいことは何一つないのですが、どのような手順で進んでいくのかを解説しています。


転職サイトを有効活用する方法
a3良い求人を見つけ、転職を成功させるときは転職サイトの利用が一番の近道です。しかし、保育士・幼稚園教諭の中でも、転職サイトを利用したことがないという人は多いです。

そこで、転職サイトの有効な活用方法について記しています。