外国人の保護者との関わり方と伝え方

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日本には、大勢の外国人が暮らしています。その中には、子育てをしている人も少なくなりません。

そのため、保育園や幼稚園にも外国人の子どもの入園が珍しくなくなりました。しかし、そこで保育士や幼稚園教諭が対応に困ることがあります。それは、外国人の保護者との関わり方です。

なぜなら、外国人の場合は言葉が異なるだけでなく、彼ら彼女らの文化を持っているからです。それが、日本人の常識と大きく異なる場合があるため、「どのように伝えるか」については外国人の保護者には配慮が必要です。

そこで、今回は「外国人の保護者との関わり方と伝え方」について解説していきます。

⚫︎伝えたいことは明確な言葉を使う

外国人の多くが戸惑うのが、日本語の多様性です。日本語には、丁寧語・謙譲語・尊敬語の他に言い切りの形や方言、若者言葉など表現の仕方が多種多様です。

また、日本人は、「言葉の裏に隠された本音を汲み取ることが美しい」とされる文化があります。しかし、これこそ外国人には理解しがたいことです。

例えば、「水筒が必要なので、持っていたらお願いします」という表現で伝えた時、日本人ならば「水筒が必要なのだな。自宅にあるか確認するか、ない場合は購入しなければ」と考えます。

一方、日本の言葉や文化に慣れていない外国人の場合、「水筒は持っていないから持って行く必要がない」と捉えてしまうことがあります。

なぜなら、このような日本人にとっては日常的な表現でも、外国人には「持ってくるのか」「持っていなければ持ってこなくて良いのか」の区別がつかないからです。

したがって、このケースでは「水筒が◯日に必要です。持ってきてください」と明確に伝えなければならないということです。言葉の裏にある思いを汲み取る文化は、日本独特のものであると覚えておくことが大切です。

そして、日本語特有の言いたいことが最後にくる話し方は、「どこが大切なのか」がとてもわかりづらいものです。そのため、本題を先に伝えましょう

上記の例でいえば、「明日は水筒にお茶を入れて持ってきてください。ジュースはダメです。」と、どうしても伝えたい「水筒を持ってきてほしい」ことを最初に伝えるということです。

このように、日本語では当然の表現が、外国人の保護者には理解が難しいことがあります。また、尊敬語や丁寧語などが混じることで、「何を伝えたいのか」の要点がかえってわからないというケースもあります。

つまり、どのような言葉が一番伝わりやすいのかを知るためには、その保護者と積極的にコミュニケーションをとる必要があるということです。

⚫︎相手の文化を知る

言葉と同様に、外国人の保護者が育ってきた国の文化を知ることは大変重要です。なぜなら、文化を知らなければ、相手を誤解してしまうことにもつながるからです。

例えば、日本では学校や幼稚園・保育園を欠席するときには欠席連絡を入れることが当然です。

一方、フィリピンや中東、南米の国々では、欠席するときも連絡は入れないことの方が一般的です。これは、生徒の人数が多いため、教師がすべての生徒の出席を把握できない事情があります。

また、時間に対して日本はシビアな面がありますが、反対に時間に対しては大らかに考える国もあります。

そのため、欠席連絡を入れずに保育園や幼稚園を休んだり、お願いした時間に登園せずに自分たちの都合の良い時間に登園してきたりするということが起こるのです。

この行動を見ると、相手に対してだらしない印象を抱いてしまいがちです。ですが、保護者の立場に立って考えてみると、まだ来日したばかりで日本独自の文化に慣れていなければ、自分が生まれ育った国のやり方を通すのは当然とことと言えます。

そして、入園前にルールを説明したとしても、慣れないことをすぐに全てを実践することは難しいことであると考えることが大切です。

このため、もし何度か伝えて行動が変化しない場合であっても、外国人の保護者が日本の文化に慣れていないことを前提として考え、笑顔で粘り強く説明しましょう。

そして、もし時間通りに登園してきたり、欠席連絡を入れたり行動が変わってきたときには、「ありがとう! 連絡を入れてくれて嬉しかった」と感謝の気持ちを伝えることで、相手は「この行動は喜んでもらえることなのだ」と良い記憶として残ります。

反対に、「どうしていつも連絡を忘れるのですか。何度も言っているように・・・」と言われ続けたら、保護者は幼稚園教諭や保育士と関係を作りたいと思わなくなってしまうかもしれません。

このように、外国人の保護者は言葉や文化の違いがあります。日本人の場合、特に外国語に対して苦手意識を持つ人が大勢います。それは、伝えたいことが伝わらない時に、どうすれば良いか分からなくなるからです。

しかし、これは外国人の保護者も同じです。そのため、簡単な単語やジェスチャーや写真などを使って、まずは保育士や幼稚園教諭がコミュニケーションを取ろうとすることが大切です。

その上で、相手の国の文化を知り、それに配慮した対応を考えなければなりません。なぜなら、相手のことを考えることで、はじめて信頼関係を築くことができるからです。

また、海外で生活することは、誰でも不安になります。その時に、自分のことを考えてくれる保育士や幼稚園教諭がいたならば、どれだけ心強いでしょう。

保育士や幼稚園教諭は、日本での生活に不安を抱えた保護者に手を差し伸べることができる存在です。そのため、是非相手の立場に立った関わり方を実践してみてください。

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