保育士や幼稚園教諭が行うべき保護者支援と指導

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「保護者支援」という言葉は、保育や教育の現場では子どもたちのフォローよりも必要ではないかと言われています。しかし、支援とはただ助けることを意味するわけではありません。

なぜなら、保育園や幼稚園を卒園してからは、また親子で過ごすことになるため、保護者が子どもと向き合い、子育てを行えるように力をつけていけるように援助する必要があるからです。

そのため、保護者支援とともに現代では保護者に対する子育てて大切なことを教える「指導」も必要なのではないかと言われています。

しかし、保育士や幼稚園教諭の考える保護者像が必ずしも全ても保護者に当てはまるとは限りません。

また、「きちんと子育てができるように指導する」と保育士や幼稚園教諭側が考えていると、それは必ず保護者に伝わります。そして、「自分の意見を押し付けようとする嫌な人」と思われてしまえば、信頼関係は築けません。

これにより、保護者と信頼関係を作った上で、保護者が自ら変化していくようにすることが非常に重要なのです。

そこで今回は、「保育士や幼稚園教諭が行うべき保護者支援と指導」について解説していきます。

⚫︎支援は傾聴することから始まる

現代では、様々な働き方や家庭の形があるため、保育士や幼稚園教諭が出会ったことのないようなタイプの保護者もいます。また、子育て不安を抱えていたり、保護者自身が大きな悩みを持つケースも非常に増えてきています。

たとえば、園が決めた時間に登園してこなかったり、朝食を抜いてきたりする人も珍しくなくなってきています。

その際、子どものためを思えば、決まった時間に登園や朝食は食べてきて欲しいと思うのは保育士や幼稚園教諭の本音です。しかも、保護者が悪びれた様子がなければ余計に「子どもがかわいそう」と思います。

これは、子どもの健やかな成長を願う人ならば当然出てくる考えです。

こういった状況を見て、すぐに「指導」したくなる人がいます。つまり、どれだけ子どもにとって決まった時間の登園や朝食が大切なのかについて丁寧に説明するタイプの人です。

保護者によっては、それも受け入れてくれるでしょうが、信頼関係のない時に指摘ばかりされて嬉しい人はいません。むしろ、外面には出さなくても反発する人の方が多いでしょう。

ですが、指導しようとする気持ちは一度抑えましょう。それよりも、「なぜその状況(朝食を抜いたり、登園が遅くなったりしたのか)になったのか」を聞いてみてください。

なぜなら、質問を投げかけることで、保護者や子どもの家庭での姿が見えてくるからです。

「保護者が起きれなくて子どもの登園が遅れた」という場合でも、もしかしたら保護者が眠れないほどのストレスを抱えていたり、遅くまで仕事をして疲れていたりしたことが原因かもしれません。

そして、ずっと眠っていたい状況だったけれど、子どもが園を休むことで楽しみにしていた給食が食べられなかったり、友達と遊べなかったりすることを避けるために何とか連れてきたのかもしれないのです。

ですが、これは理由を尋ねなければわからないことです。

もちろん、保護者は社会人ですので、ルールは守らなければなりません。それでも、ただ「決まりは守って」というだけでは何も始まりません。

つまり、保護者の言動を変えていきたいと思うならば、その原因を探り、それに即したアプローチをしていかなければならないということです。

支援は、決して押し付けになってはいけません。そして、適切な援助を行うためには、まず保護者の状況を知らなければなりません。その第一歩は、保護者の話は傾聴し、「この人は話ができる人」だと保育士や幼稚園教諭を信頼してもらうことから始まるのです。

●保護者には「提案」をする

「傾聴」については、相手を否定する必要がないため難しいけれども、自分の意見を伝えるのと比較すれば容易かもしれません。

保護者の中には、続ければ親子関係が破綻しかねないような厳しい態度をとったり、保護者自身に生活力や精神的な安定を図れなかったりする人もいます。

そのため、時には保育士や幼稚園教諭は保護者と子どもが良好な関係を結べるように伝えなければなりません。ですが、これをすぐに受け入れてくれる人ばかりではありません。伝え方によっては、保護者が保育士や幼稚園教諭を敵視してしまうケースも珍しくありません。

では、なぜ保護者を怒らせてしまうのでしょうか。

・保護者自身が気付いていた触れてほしくないところを指摘された

・アドバイスされることでバカにされたと感じた

・そもそも自分のことに口出しをしてほしくない

様々な理由はあるでしょうが、保護者が保育士や幼稚園教諭のアドバイスに対して反感を持つ理由は大きく3つに分類されます。

これらの共通点は、保護者に自分なりのプライドがあるからこその姿だということです。そのため、「これは子どものためだから」といわゆる指導として指摘されるとまるで命令されたように感じてしまうのです。

これを避けるためには、「◯◯してください」とこちらの要望だけ伝えるのではなく、「この子のためには▲▲という方法もあるけれど、いかがでしょうか」と提案するのです。提案は、あくまで案であるため、強制ではありません。

この「保護者が選択できる」という点が、ポイントです。

なぜなら、強制力のある「〜してください」という言葉に加えて、さらに「これが子どものためです」と言われてしまうと、保護者は何も言えなくなってしまうからです。

そして、保育士や幼稚園教諭に相談できなかったり、不信感や不満を募らせたりするきっかけになりかねません。

保護者は、保育や教育を学んだ人とは違う人生を歩んでいますが、年齢の分の年月を生き、様々な経験をし、プライドを持っている大人です。それが、たとえ子育てが上手くいっていない場合でも、尊重されるべきことだと忘れてはいけません。

このように、保護者への関わりは、時に子どもの保育や教育よりも難しさを感じる保育士や幼稚園教諭は増えています。職員が伝えることに対して、何でも受け入れてくれる人ばかりではありませんし、かえって反発されてしまうケースもあるでしょう。

現代では、大人も大きなストレスにさらされながら生きています。それが、子どもたちの生活や子育ての仕方に影響を及ぼすため、「子どもにとって良い方法」を保育士や幼稚園教諭は知っているため、つい伝えたくなってしまうかもしれません。

しかし、保護者はその人なりの考えを持った大人です。保育士や幼稚園教諭の言葉で、保護者がイラつけば、それは必ず子どもに影響します。それは、誰にとっても良い結果にはなりません。

言わなければいけないことは、伝える必要がありますが、言葉の選び方や伝え方で保護者が受け取る印象はずいぶん異なります。つまり、丁寧に伝えて損は全くしないのです。

人間関係は、一度亀裂が入ると修復するのはなかなか難しいものです。そのため、気をつけられることは注意しましょう。それが、保護者と信頼関係を築き、自分が働きやすくなるための手段のひとつなのです。

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