保育士の正規的非正規職員の実態と職場の見極め

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現代は、非正規職員が使い捨てられるように雇用されているとして社会問題になっています。

これは、非正規として雇用することで、必要がなくなればいつでも解雇できることで、被雇用者の生活は途端に立ち行かなくなることにより、貧困への道を辿ってしまうことが危ぶまれています。

一方、正規職員と比べると仕事や責任の重さが異なるため、子育て中の女性が子どもが保育園や幼稚園、学校へ行っている間にできる仕事としては最適であるとも考えられています。

そして、保育の仕事でも非正規職員が、時差勤務のある正規職員の仕事を支えていると言っても過言ではありません。

しかし、近年問題となっているのは、正規職員と同じ仕事で責任も重いのにも関わらず、非正規雇用されてている正規的非正規職員の存在です。

そこで、今回は「保育士の正規的非正規職員の実態とその見極め方」について解説していきます。

⚫︎保育園における非正規職員の労働条件

保育園や幼稚園において、一番お金がかかるのは人件費です。

しかし、現代では保育士が足りず、現場の酷使されている実態が報道でも取り上げられ、大きな問題になりました。そのため、施設長や市町村の責任者は、表立って賃金を下げることはできません。

また、先述のように保育士は全国的に不足しているため、あからさまに賃金が低いと必要な数の職員を確保することができなくなってしまいます。したがって、正規職員の賃金を下げることはできないのです。

では、どうするかと言うと、非正規職員の活用です。保育園のおける非正規職員とは、短時間パート職員の他に、正規職員と同じ労働時間で働く臨時職員がいます。この臨時職員は、産休や病休代替えの職員です。

また、0歳児の育休明け予約事業を行っている場合は、年度途中に0歳児の人数が増えることがあるため、そのクラスを補助するために臨時職員が入る場合があります。

しかし、この臨時職員の立ち位置をどのように設定するかについては、保育園によって異なります。これは、公立保育園の場合も同様です。つまり、園長及び施設長の采配で臨時職員であっても正規職員と同様の責任や業務内容が求められることがあるのです。

これが、正規職員と同じように働く非正規職員です。

そうなると、時差勤務を行うことはもちろん、クラス担任となれば週案や月案などの事務作業もこなさなければなりません。これにより、「臨時職員なのに正規職員と同じ労働をしている。けれども正規職員と比べて労働条件が低い」という不満が出てくるのです。

この時の労働条件とは、有給休暇や退職金、賞与の有無です。また、事務作業などがあるために時間通り仕事を終えられなれないことがある場合は、さらに不満が募りやすくなってしまいます。

これが続けば、臨時職員の離職率が高くなってしまうことが簡単に予想できます。そのため、保育園側も必要な臨時職員を確保するために、時間内に業務を終わらせることができるように工夫を行っています。

したがって、正規職員の多い保育園ならば、臨時職員の仕事を肩代わりすることがあるので働きやすいかもしれません。

ですが、正規職員の人数が少なくなり、正規的非正規職員の比率が高い保育園も少しずつ増えてきている実態があります。そうなると、労働条件は、有給休暇や退職金がないのにも関わらず、正規職員並みの責任と労働を求められることは十分に考えられることです。

⚫︎必要なことは求人票の見極めと実態把握

では、正規的非正規職員として雇用されることを避けるためには、どうすればよいでしょうか。それは、求人票を見極めるとともに、保育園の実態を把握することです。

求人票でポイントとなるのが、雇用形態と職員数(職員の配分)の欄です。

例えば、「正規職員」「契約社員」「パート」など、明確に記載されている場合はわかりやすいのですが、「委託職員」「嘱託職員」または「正規職員に準ずる」などの記載は、一見どの立場に当たるのかは分かりづらいものです。

しかし、委託や嘱託職員で構成されているような保育園も実際にはあるため、「正規職員とは記載がない」と安易に考えるのは大変危険です。なぜなら、「入職してみたらほとんどが委託や嘱託職員だった」ということが現代ではあり得るからです。

そのため、職員数の欄の職員の人数分配がもう1つのチェックポイントとなります。もし、求人が「契約職員」でも、職員数の欄に正規職員の人数が書いてあれば、目安になるのです。

一方で、「正規職員」と「パート」の人数項目しかない場合、契約職員が正規職員の人数にカウントされている場合もあるため、契約職員や委託職員の求人は、どちらに当たるのかはわかりません。つまり、書いてあることだけを鵜呑みにしてはいけないのです。

したがって、文面だけで条件を把握することは非常に困難と言えます。しかし、先述の2点について確認を行えば、質問をすることができます。その点では、非常に有効な手段なのです。

そして、面接の時に、保育園の実態を把握することが大切です。なぜなら、後悔しないためには、施設側がどのように雇用しようとしているのかを知ることが必要だからです。

これにより、「こんなことを聞いて嫌な印象を持たれてしまうかもしれない」と気にする必要は全くありません。雇用する保育園側が一番恐れているのは、早期離職です。

もしそうなってしまったら、また新しい職員を探さなくてはなりません。つまり、保育園側も新しく雇用する臨時職員に対して、早期離職を防ぐために納得して入職してもらいたいと思っているのです。

このため、「何か聞きたいことがあれば」と尋ねられたら、「どのような雇用形態が一番多いのか」と「働き方(残業や事務なども含む)」は必ず聞いてください。それが、保育園側と働く側どちらにとっても、後々良い方向に向かうものです。

このように、現代では保育の職場において、正規的な働き方をする非正規職員のおかげでなんとか保育が成り立っている状態です。ですが、これは良い方法ではありません。

また、「職員が足りないから」と無理をして働いた結果、激務で体を壊しては元も子もありません。この事態を避けるためには、求人票のチェックポイントを見極め、自分が納得できる形で雇用されるように、保育園側に条件を確認することが何よりも大切なのです。

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