青年海外協力隊(JICA)での活動の心構え

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「世界の恵まれない人々へのボランティア活動をしたい」と考えたときに、日本では「青年海外協力隊」の名前が思い浮かぶ人は多いと思います。

青年海外協力隊とは、日本国政府が行う政府開発援助の一環として実施するボランティアで、2年間海外に派遣されます。募集分野は120以上の業種に分かれているので、「資格はないけれど、この項目なら自分もできるかもしれない」と思う分野もあると思います。

また、月に10万円程度の収入も振り込まれます。通常の民間ボランティア団体とは違って日本の外務省所管のため、安心して参加できるということで人気があります。

しかし、夢を持って現地へ行っても、「こんなはずではなかった」と夢と現実とのギャップにがっかりしてしまったり、自分の持っているスキルが全く役立たなかったりすることがあります。しかも、一度海外へ派遣されると、よほどの理由がない限り帰国することはできません。

青年海外協力隊の隊員の話を聞く相談会や隊員のブログなどで、ある程度のイメージをもつことはできます。しかし、それはほんの一部であって、派遣されてみないと分からないこともたくさんあるのです。

一度、海外へ協力隊として派遣されたら、その人の行動は日本人すべてを表すものとなります。心構えを持って応募をして、活動に参加する必要があるのです。

⚫︎ボランティア活動を受け入れてもらえないことがある

青年海外協力隊にはさまざまな分野があり、応募者はその中から自分の好きな分野を選ぶことができます。技術、語学力、健康診断の審査を行う一次選考、面接を行う二次選考に合格すれば、晴れて青年海外協力隊となることができるのです。

半年程度、派遣先の国の語学や文化を学んだのち、春か秋のどちらかに海外に派遣されることになります。しかし、現地の人すべてが歓迎してくれたり、日本から来た青年海外協力隊だと認識して、頼りにしてくれたりするとは限りません

何度もその地域に派遣されていて、良い印象を持たれていることもまれにあるようです。しかし、現地の人々からすれば、青年海外協力隊は「突然やってきたアジア人」です。

保健指導や農作業指導など、さまざまな指導を行う分野があります。その指導を行ったところで、現地の人々がその指導を「ありがたい」と思って受け入れてくれることは「まずありえない」と考えた方が良いでしょう。

例え、明らかに間違ってみえる方法で生活をしていたとしても、それはその土地の文化なのです。「突然やってきたアジア人」と現地の人々に見なされている青年海外協力隊員が「それは間違っています! このやり方にしましょう」と声高に叫んだとしても、受け入れてくれるはずがありません。

派遣先の海外で、現地の人々と上手くやっている隊員の方に共通していることは、「自分のやり方を押し付けずに相手の立場を尊重している」ということです。「教えてあげる」というスタンスではなく、相手を思いやることが大切なのです。

ただ、日本人は世界的にみても自己主張が少なく、表情からは読み取れず、何を考えているのか分からない種族です。より良いやり方を伝えたり、指導したりしなくてはいけないときには、はっきりとした分かりやすい意思表示や態度が必要になることがあります。

「やることがないからとりあえず青年海外協力隊」という軽い気持ちで応募する人は少ないと思いますが、高いコミュニケーションスキルが必要になることは間違いないでしょう。

それくらい努力したとしても、文化や考え方の違いで、上手くいかないことはいくらでもあります。それでも「現地の人々に寄り添ってやっていこう」という強い意志があれば、それは誰かには伝わるものなのです。

⚫︎自分のやりたいことができるとは限らない

「派遣されたところに、自分の希望する分野の職種がなかった」という話を聞くことがあります。場合によっては、派遣されたところに仕事がなかったり全く違う仕事をすることになったりすることもあります。

この問題が生じる理由のひとつとして、青年海外協力隊のその国での派遣数の維持と増加のために、現地政府や地方自治体に「お願い」をして、あえて仕事をつくっているということがあるのです。

そうなると、人間はモチベーションが下がってしまいます。それに加えて、派遣先は海外であるため、帰りたくなっても簡単に逃げ出すことができません。

青年海外協力隊員が仕事をした実感を分別すると、次のようになります。

・自分が望んだとおりの仕事ができた人

・やりたいことはできないけれど、なんとかその場を良くしてみようと2年間頑張る人

・派遣されて早々と現実を知り、あきらめて2年間遊んで過ごす人

自分が望んだとおりの仕事ができた人は1割程度だと言われています。2年間頑張るという人が8割で、とても真面目に取り組む優秀な人が多いです。一方、残りの1割の人の中には現地でも問題になり、他の隊員のイメージダウンにつながるほどの人もいます。そのせいで、「税金の無駄遣い」と青年海外協力隊の活動を否定されることもあるのです。

自分の希望することができなかったとしても、派遣先はすべて開発を必要としている地域です。「自分がやりたいこと」にこだわるよりも、その現地で何が必要なのかを探り、その仕事をこなす方がやりがいにつながります。現地の人々とも上手くやっていけるでしょう。

青年海外協力隊では、主役は隊員ではなく、現地の人々の生活を良くすることにあります。逆に、現地の人々に寄り添うことや、相手の文化を受け入れる気持ちがないと上手くいきません。

青年海外協力隊を志して海外に行くことは、とても勇気のある行動です。心構えがきちんとしていれば、困難なことがあってもやりがいを感じられる瞬間に巡り会えることでしょう。

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