命を救う「フードバンク」

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先進国では、「フードバンク」という取り組みが進んでいます。

「フードバンク」とは、食品メーカーで売れ残った食品や個人や家庭で不要になった食品などを集め、食料を求める人に無償もしくは低額で渡す活動です。

これらの食品は、まだ食べることはできるけれど、メーカーが食品製造工程で発生する規格外品であったり、野菜であれば形が悪くてスーパーなどが買い取ってくれなかったりしたもので、いわゆるB品扱いのものです。

しかし、食料を求める人の中には、「食べられるだけでありがたい」と考えている人も大勢います。

また、メーカーや食品を寄付した家庭は、「食料を処分する」という手間が省け、喜んで食べてもらえる相手ができることで、貴重な食料を無駄にすることなく、なおかつ社会貢献ができます

このようなフードバンクが広がり始めた背景には、所得の格差により、先進国であっても貧困の危機に直面する人が増えたことが理由としてあげられています。

そこで、「命を救うフードバンク」について解説していきます。

⚫︎フードバンクの成り立ち

多くの人が持つ先進国のイメージとしては、飢えることなく、誰もが雨風をしのげる家に住んでいるものではないでしょうか。

確かに発展途上国と比べれば、先進国は社会保障などが充実しています。これにより、失業した場合であっても、すぐにホームレスになるわけではありません。

しかし、何らかの事情で働けなくなり、貯金もなく、その上社会保障が受けられない事情となると、話が変わっています。また、経済的・精神的に頼れる人がいない場合は、もっと悲惨です。

なぜなら、これらの条件が揃うということは、すぐにもその人の生活は、貧困への一途をたどってしまう可能性が非常に高くなるからです。

一方で、どの国も社会保障費が国家予算を圧迫しています。そうなると、おのずと社会保障の承認条件が厳しくなります。つまり、「社会保障が必要でも承認されない場合が出てくる」ということです。

このように、頼る人もなく貯金もないとなれば、食べ物を買うことができません。もし食料を手に入れられないとなれば、それは命の危機を意味します。

実際、先進国であっても、貧困は存在しています。そして、その貧困者数は年々増えていっているのです。

例えば、日本では失業による貧困により「おにぎりが食べたい」と書き残し、餓死した男性の事件がありました。なぜなら、餓死は「国民総中流」と言われ、さまざまな国の食材が手に入る「飽食の時代」を謳歌していた日本では、あり得ないことだと考えられていたからです。

また、お金のない高齢者が、拘置所での食事を求めて、万引きなどの軽犯罪を犯す例は、後を絶ちません。しかし、これらの悲惨の事件は、日本に限らず、先進国のどこでも起きています。

したがって、所得の格差により、食料を手に入れられない人は、先進国であっても存在しているということです。

一方では、食料が毎日大量に破棄されているという現状があります。その量は、アメリカでは3000万トン、日本では1900万トンを超えています。しかも、この食料のほとんどは、まだ食べられる物です。これは、非常にもったいないことです。

このような無駄な食品廃棄を減らし、飽食と言われる時代でありながら飢える人がいるという状況を打破しようと「フードバンク」は生まれたのです。

⚫︎フードバンクへの寄付

この取り組みは、「食品ロス(まだ食べられるにも関わらず廃棄されてしまう食品)」の防止になるとして、先進国では政府が積極的に進めています。そのため、先進国では、各地にフードバンクの活動を行うNPO団体などが設立されているのです。

また、フードバンクへの寄付は企業だけでなく、個人(家庭)からの物も受け付けています。なぜなら、家庭から出る食品の廃棄も、増えればかなりの量になるからです。

現代において、先進国では単身世帯が珍しくありません。これにより、食品が余ってしまうということが個人でもあり得るのです。実際、食品ロスの約半数は家庭から出るとされています

中には、「まだ食べられるけれど、家族や自分だけでは食べきれないから」というやりきれない気持ちで食品を廃棄する人も多いでしょう。

そこで、フードバンクが活躍するのです。

しかし、フードバンクに食品を持ち込む場合、「どのような食料品でも良い」というわけではありません。各団体により、取り決めは多少異なりますが、下記の例は「引き取ることができない」とされています。

・お弁当やサンドイッチ、おにぎりなど(販売期限と消費期限の間隔が短すぎるため)

・食べ残し(衛生上の問題)

・賞味期限が切れていたり、賞味期限の記載のない食品(安全上の問題/ただし、賞味期限に関して言えば、野菜や果物などの生鮮食品には当てはまりません。生鮮食品の場合は、状態を見て決められます)

これらの条件は、安全なものを必要としている人に届けるためには、必要なものです。一方で、この条件に当てはまらない物であれば、フードバンクが引き取ってくれる可能性があるということです。

実際に、食料を持ち込む場合は、各フードバンクに引き取り条件の詳細を問い合わせてから寄付する方が良いでしょう。そうすることで、「持ち込んだけれど引き取ってもらえなかった」という事態を避けることができます。

このように寄付された商品は、必要な人に必要な量が届けられます。必要な人に食品が届けれられることで、「餓死」という悲惨な事件は起こらなくなります。

つまり、フードバンクは、食品ロスと貧困を救うためのふたつの側面を持つ支援なのです。この機会に、自分たちの身近にある食品を見直し、不要な食品があればフードバンクに寄付してみましょう。それが、食品を必要としている人には、救いの手になるのです。

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