保育士の持ち帰り仕事の実態

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保育士の仕事の特徴といえば、「残業が多い」「持ち帰り仕事が多い」という実態があります。中には、工夫をして残業をなくしている保育園もありますが、まだ多くの施設で残業や持ち帰りの仕事があることは事実です。

また、求人票では「残業なし」と記載があっても、実際は施設に残らずに、自宅へ持ち帰って行わなけばならないこともあります。この厳しい労働状況から、保育士の退職者は後を絶ちません。これが、現代においては社会問題と言われています。

そこで、今回は「保育士の持ち帰り仕事の実態」について解説していきます。

⚫︎未だに残る「手書き」の文化

目に見える保育士の仕事は、子そもとたちと遊びや日々の生活の世話や援助が一般的です。しかし、保育士の仕事は目に見える保育の仕事だけでなく、子どもたちの記録や月案や週案などの保育計画、行事に向けての準備など事務仕事もたくさんあります。

それでも、勤務時間中は子どもたちの保育から抜けることができません。したがって、保育以外の事務仕事は、自然と勤務時間後に行うことになってしまいます。

この事務仕事をさらに煩雑にしているのは、保育士の仕事の多くに「手書き」の文化が色濃く残っていることが影響しています。

一般企業などでは、パソコンを使用し、データ化して事務作業の手間を減らすことがコスト削減につながると考えられています。

一方、保育士の仕事では、保護者向けのお便りなどを「手書きの方が温かみがある」と考えられていたり、子どもや保護者、施設の情報漏えいを防ぐために、あえてデータ管理を行わなかったりすることがあります。

特に、民間施設では、施設長の判断で「保育計画はパソコンでは作ることができない」として、職員に手書きを行うことを求めるなど、事務作業の方法については施設独自の方法をとる場合があります。

保育士が、かつて「保母」と呼ばれていた時代の仕事の仕方を行うことが、保育士の事務作業の能率を下げ、残業や持ち帰り仕事につながっているのではないかと言われています。

そして、手書きで行う事務仕事は、場所を選ばないため、持ち帰りの仕事になりやすいものです。

確かに、手書きのお便りなどは温かみがあるかもしれません。しかし、事務仕事に追われ、疲れて子どもたちに向き合っていては本末転倒です。子どもと元気に向き合うために、保育士の事務仕事の仕方を変えていく必要はあると言えるでしょう。

⚫︎仕事を「持ち帰り」せざる得ない労働状況

毎日の保育の準備だけでなく、運動会や発表会などの行事の準備も保育士は行わなければなりません。その時に、担任が一人しかいない場合は、すべて自分が責任を持って期日までに仕上げる必要があります。

また、毎日の保育の準備に「待った」はありません。そのため、家庭の事情で早く帰宅する必要がある人は、必然と次の日の製作で使用する材料などを持ち帰る形になってしまうのが現状です。

しかし、保育園など職場に残って作業をすることで、保護者の対応に追われたり、違う仕事を頼まれたりすることで、かえって自分の仕事がはかどらないということもあります。

この「勤務時間が終了したけれども、保護者や他の職員に呼ばれたらそちらの対応をせざるを得ない」ところが、コミュニケーション労働である保育士の仕事の辛いところです。

これにより、必要なものだけ施設から集めて、材料があれば場所は問わずにできることを自宅に持ち帰って行う人も中にはいます。

この場合、自分がやりたいことを誰にも横槍を入れられずに行うことができるという利点もありますが、本来それは望ましい仕事の形ではありません。そもそも、すべて業務時間内にできれば、それが最善の方法なのです。むしろ、仕事をそうやって終えるようにすべきでしょう。

このように、保育士の仕事が残業や持ち帰りの仕事になるのは、人手不足になりやすい労働環境や旧来型の仕事の方法をとることが原因の一つです。元来、保育士や教師などは聖職者のような立場で見られてきました。

そのため、「この職業を選択した以上は現実を受け入れければならない」と考えられがちです。そして、保育士の多くは「子どもにより良いものを」と考えるため、保育の準備や事務にも真摯に取り組みます。

しかし、保育士とは子どもや保護者のために存在します。このため、「残業が多すぎて、疲れて病気になった」では意味がありません。

したがって、今までの仕事の仕方を当然のようにやってきたことであっても、少しずつ見直していく必要があると言えるのです。

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