中国の「留守児童」の問題

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「留守児童」という言葉を聞いたことはありますか。これは、中国で「出稼ぎに行った両親を待つ子ども」のことを言います。現代の中国は、目覚ましい成長を遂げました。しかし、すべての人が恩恵にあずかれたわけではありません。

むしろ、貧富の差が広がったと捉えている人もいます。子どもたちは、この貧富の格差の犠牲になっているのです。

しかし、この留守児童の問題は中国の問題だけではありません。なぜなら、格差が広がれば、世界中で「留守児童」の問題が起こる可能性があるからです。

そこで、今回は「中国の「留守児童」の問題」について解説していきます。

⚫︎精神的に不安定な子どもたち

「留守児童」の子どもたちの特徴は、情緒が安定せず、人との関わりを自分から持とうとしなかったり、常に不安になったりすることがあげられます。

なぜなら、いつ両親が帰ってくるのか分からず、将来に対する期待が持てないからです。その上、親に会えるのは、年に数回あれば良い方で、「もう何年も親には会っていない」という子も珍しくありません。

こうした留守児童の多くは、高齢の祖父母と生活をしています。そして、その祖父母が健康とは限りません。そのため、「もしも、祖父母が亡くなったらどうしよう」と小さいうちから、生活の心配をしている子も多いのです。

また、両親がともに出稼ぎへ行き、生活がすれ違うことで離婚するケースも増えています。そうなると、子どもたちは「自分は捨てられるのではないか」と強い不安を感じます。

このような留守児童の人数は、600万人ほどいると言われています。これは、中国の子ども人口の3割占めており、決して稀な例でありません。

この貧富の格差が拡大したことの原因のひとつとして、中国の政治家・鄧小平の「先に富めるものから先に富め(先富論)」の言葉だけが先行し、お金儲けに走る人が増えたことがあげられています。

実際は「先に豊かになった人が、貧しい人へ富を分配する」ということが鄧小平の願いだったようですが、この思いとは裏腹なことが中国では起こってしまいました。

このような貧富の格差は、中国だけではなく、世界中に広がりつつあります。これにより、世界的に留守児童のような現状が起こるのではないかと懸念されているのです。

⚫︎孤児になる可能性が高い

留守児童の現状は、親の単身赴任とは違います。

まず、単身赴任の場合は、業務命令であり、仕事があるので赴任します。しかし、留守児童の親の場合は貧しいために出稼ぎに行きます。つまり、約束された仕事があるから都市部へ行くわけではないのです。

しかし、都市部に出稼ぎに行ったからと言って、すぐに割りの良い仕事が見つかるとは限りません

なぜなら、現代では、中国でもパソコンが使えることが条件になっている会社も多いのですが、貧しい農村から来た労働者は、そのようなスキルを持っていないことがほとんどだからです。

そうなると、たいていの場合は、単純労働で給金の安い仕事に就かざるを得なくなります。それでも、親自身は安い賃金で生活をし、故郷の子どもや祖父母のためになんとか仕送りをしているのです。

したがって、親が出稼ぎに行ったとしても、劇的に貧しい生活が改善するわけではありません。ですが、それでも故郷の農村で働くよりも高い収入を得られるため、多くの農村地帯の人々が都市部へ大勢出稼ぎにやってくるのです。

このような労働者の数は増えているため、仕事の奪い合いになります。しかも、多くの仕事は、体力のある若者が採用されることが多いため、農村から出てきた親たちは仕事を見つけることも一苦労です。

その中で得られた仕事は、高所での作業を行ったり、危険物の処置を任されたり、リスクを伴うものもあります。生活に困った労働者は、収入を得るために仕事を選択することはできないので、そういった仕事でも積極的に行います。

しかし、もし危険な仕事を請け負って怪我をしたり、病気になったりしても、誰も助けてくれません。そして、体に不調が現れたとなれば仕事を任せてもらえなくなってしまいます。つまり、親自身も厳しい状況に立たされているということです。

実際、都市部で親が倒れてしまったり、連絡が取れず行方不明になったりする例は後を絶ちません。もしもそうなってしまえば、子どもたちはたちまち孤児になってしまいます。

また、祖父母が健在であっても、生活が貧しかったり、収入を得る手段がなかったりすることで、子ども自身は将来へ明るい見通しを持つことができなくなってしまいます。そして、祖父母が亡くなれば、その子は孤児になるしかないのです。

つまり、留守児童は子どもの問題だけでなく、親自身も低所得者として貧困の問題を抱えているのです。

このように、中国の留守児童の存在は、中国に限ったことではありません。むしろ、都市部だけが活気づくことによって、同じような問題が世界中で起こることが懸念されています。

この問題の根底にあるものは、貧困です。都市部の農村部の貧富の格差が、現代の留守児童の問題を引き起こしているのです。

したがって、子どもたちを支えようと考えるならば、まず親自身の生活を安定させなければならないのです。これは、個人だけでできることではありません。

しかし、まず「留守児童」と呼ばれる子どもたちの現実に目を向けて感心を持つ人が増えることが重要です。なぜなら、最初はひとりの活動でもそれを支援する人が増えることが、問題を解決するための大きな力になるからです。

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