「母親の責任」に苦しむ女性たち

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「3歳児神話」や「三つ子の魂百まで」という日本語のことわざがあります。これは、「子どもは3歳まで母親と一緒に育つ方がよい」「幼い頃のからの性格は歳をとっても変わらない」という意味です。

この考え方は、日本などの封建社会的な国では長く位置付いてきました。また、現代の若い女性たちも「結婚したら家庭に入り、良い母親となりたい」ということが夢であると語る人がいます。

それ自体は、大変素晴らしいことです。しかし、この「良い母親」像や「子どもは母親が育てて当然」という考え方に悩まされる女性もいます。このため、現代では産後うつや子育て中にノイローゼになってしまう人が少なくありません。

ですが、「お母さんは家庭の太陽」とも言われる存在です。その人に元気が無くなってしまえば、家庭の中はもちろん子どもにも良い影響を及ぼしません。

そこで、今回は「3歳児神話に囚われて孤独な育児をする母親たち」について解説していきます。

⚫︎「母親ならできて当然」という風潮

「子は宝」「子どもが生まれることは奇跡」と子どもが生まれることについて、表現されます。

しかし、子どもは大切にされたとしても、お母さんについては「子どもを産んだのだからやって当たり前」と完璧にできることが当然のように考えられることがあります。

つまり、「母親だから当然」とお母さんひとりが子育てを背負わなければならない状況になるのです。

例えば、あかちゃんが夜泣きをする場合、お母さんは何度も夜中に起きて母乳をあげたり、あやしたりして睡眠不足になってしまいます。それでも、「今の時期は仕方がない」と思って、眠たい目をこすりながらお母さんたちは頑張っています。

そのような状況が続けば、当然お母さん自身の体は疲れてしまいます。そのときに、「いつもありがとう」「頑張っているのだからゆっくりして」と家族からの温かいサポートがあれば、次への活力が生まれます

ですが、中には「どうして朝食の準備ができないの?」「部屋がなかなか片付かないね」とお母さんができていない状況の方に目が行ってしまう場合があります。

このとき、言っている方にはまったく悪意がないことの方が多いのです。なぜなら、現状を言っているに過ぎないからです。

しかし、言われた立場のお母さんはとても傷つきます。これは、「家庭に入った女性は、家事も子育ても完璧にやれ」と言われているように聞こえるのです。そして、きちんとできない自分を責めてしまう原因にもなります。

そうなると、お母さん自身も自分ができないことばかりに目が向いてしまいます。これにより、家事を完璧にしようとして、あかちゃんの泣き声や子どもの言葉がうっとうしく感じてしまったり、育児ノイローゼになったりするのです。

そして、そのお母さんの不安定な精神状態を感じとった子どもは、ますます不安的になります。

こうなったときに、周りに助けを求められれば良いのですが、「頑張らなければいけない」と思い込んでいるお母さんの精神状態は大変追い詰められています。

むしろ、「助けを求めることは良い母親ではない。みんなができているのだから、自分頑張らなければならない」と思い込んでいる危険な状態です。

こうなってしまうと、周りが支援を申し出ても逆に「自分ができていないのか」と感じてさらに落ち込んでしまい、まさしく負のスパイラルにはまってしまいます。

そもそも、あかちゃんが生まれた日がお母さん1日目としてスタートです。したがって、最初から何でもできる人はいません。

それなのにもかかわらず、「母親なのだから・・・」とお母さんになったばかりの女性にすべてを求めることはただ女性を追い詰めるだけになり、大変無意味なことです。

それよりも、お母さん自身が「母親になって良かった」と思えるようにサポートすることの方が重要です。

それは、「母親」としての役割を叱咤激励して頑張らせることではありません。お母さんの労をねぎらい、家族にとって大切な子どもの世話をしていることに対して感謝するということです。

⚫︎「子どもが3歳までは母親と過ごすもの」という考え方に苦しむ女性

これは、「三歳児神話」に基づく考え方です。つまり、「男性は外で働き、女性は家を守る」という日本古来の家族のあり方です。

確かに、子どもが安心する人と過ごすということは大切なことです。これが、情緒を安定させる基盤となります。ですが、女性は子どもが生まれたらすべての人が「母性」を持つとは限りません。

中には、「ずっと家庭で子どもを向き合っているのは苦痛」だと感じる人もいます。実際、保育園や市町村の子育て支援センターに相談の中には、このような悩みは決して少なくありません。

しかし、これを言ってしまうと「子どもがかわいそう」とか「母親なのに!」と非難されるため、誰にも言うことができずにひとりで抱え込んでしまっているのです。

では、こういった悩みを抱えている人が子どもを愛していないかというと、そうではありません。むしろ、頑張りすぎているくらい子どもに向き合っている人ばかりです。

ですが、子どもと真剣に向き合うがために、「自分の育児はこれでいいのだろうか?」「自分が母親で、子どもは幸せなのだろうか?」と考えてしまいます。つまり、お母さんの精神状態が不安定になるのです。

このときに、子どもが泣いたり、思ったように育児ができなかったりすると、「子どもの世話がきちんとできない自分は母親失格だ」と思い込んでしまいます。まるで長いトンネルの中に入ったように、絶望的な気持ちになってしまうのです。

しかし、そもそも何百年以上も遡ると、女性は家事や子育てだけに従事していたわけではありません。むしろ、女性も家業を営まなければ生活が成り立ちませんでした。

また、衛生環境などが整っておらず、子どもが成人すること自体が難しかったため、一世帯あたりの子どもの人数は現代よりもたくさんいました。

さらに三世代が同居することも珍しくなかったので、子育ては年長の子どもが小さい子の面倒をみたり、祖父母が世話をしたりしていたのです。

もちろん、母親が子育てを担っていたことには間違いありませんが、現代のように母親だけが子育てをする環境ではなかったと言えるでしょう。

このように、現代はお母さんと子どもが家庭の中でずっと向き合うことがストレス要因になる場合があります。それを「母親としての自覚を持て」とお母さんだけに責任を負わせていては、かえってお母さんの追い詰めてしまうことになります。

それよりも、お母さん自身がたくさんの人に支えられている実感を得て、母親になった喜びを感じられるようにサポートすることが重要です。なぜなら、お母さんが元気であることが、子どもの成長には欠かせないことだからです。

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